元々、この映画は当初ジーン・ハックマンの監督主演を見込んで、映画会社が権利を5万ドルで買ったそうですが、その後、台本では暴力的なシーンが多くなりそうだということで、ハックマンが降り、その後釜として、監督にはJ.デミ、主演ではA.ホプキンスにそのお鉢が回ってきたといいますから、世の中よくわからないものです。
さて、この映画では、よくサイコスリラーという言葉が使われます。猟奇的な殺人をテーマとしていることや、観るものを恐怖にどん底に陥れることでこう呼ばれるのですが、一方では緊張感溢れるサスペンスの部分も忘れてはならないでしょう。
ここではJ.フォスターとA.ホプキンスが緊迫感溢れる演技で見事な映像に仕上げていることが素晴らしいですし、それがまた、後半への犯人追跡劇に生かされていくことになります。そして、この映画で主演女優賞を取ったJ.フォスターの「動」の演技が一層輝きを見せてくれます(それにしても彼女の「眼」は美しい!)。
ご存知のとおり、この映画では続編が幾つか作られていますが、やはり本作がダントツに良いと思います。
このDVDでは、本編はもちろん言うまでも無く面白いのですが、100分にも及ぶ特典映像(ドキュメンタリー「迷宮の中へ」とメイキング映像)にも非常に興味深いものがあり、こちらの映像もグイグイと画面に引き込まれていきますので、本編をごらんになった後にはこちらもお見逃し無く。