映画を見るまえに原作を読みました。クラリスの心理描写には、彼女の生い立ちや職場(訓練生ですが)での立場などが細かく反映されていて、秀逸です。『ヴェイルをかぶるとこんな気分になるのだろうか?』、『ママからの贈物』、『上院議員が自分の中に何かみすぼらしいものを見て取り』などなど。
レクター博士に関しては・・・私のような者が語るのはおこがましいです。
映画を見て残念だったのは、ラスペイルの車の調査で疲れきってずぶぬれのクラリスに、レクター博士が清潔なタオルをくれたときと、のどに押し込まれたガのさなぎのことをレクター博士が予見したとき、クラリスは明らかに動揺し、また博士に対する畏敬の念を強めていった重要な場面であるのに、そのことが描かれていなかったこと。
さらに、母乳を与えるという行為を被害者の母親に思い出させたときの場面が、レクター博士には決してありえない、低俗なものに変えられてしまったことは、脚本家、監督の解釈を疑ってしまいました。
とにかく原作を読んでください。