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羆(ヒグマ) (新潮文庫)
 
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羆(ヒグマ) (新潮文庫) [文庫]

吉村 昭
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)

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登録情報

  • 文庫: 268ページ
  • 出版社: 新潮社 (1985/07)
  • ISBN-10: 4101117195
  • ISBN-13: 978-4101117195
  • 発売日: 1985/07
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 329,853位 (本のベストセラーを見る)
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By カスタマー
形式:単行本
主人公の孤独なクマ撃ちは、飼育していたヒグマに最愛の妻を殺された。そのまま脱走した熊を、2年にわたって追う執念。吉村氏独特の、余分な感情の入らない硬質な文章が、主人公の心理を巧みに浮き上がらせ、緊張感と迫力のある短編になっており、何度読んでも飽きない。その他の短編も生き物に関わる人間の心理描写がよく、面白い。
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By 蘇冬
形式:文庫
「羆(ひぐま)」の銀九郎、「蘭鋳(らんちゅう)」の清夫の兄、「軍鶏」の四郎、「鳩」の清司。
いずれの主人公も通常の社会生活を営むことのできる「何か」が欠落しているのが特徴的です。
それはそれぞれの主人公にとって表面的には違うものでしょうが、奥底では同一のものであると思います。
「意固地さ」「執念」「熱情」・・・何かわかりませんが、常識的な生活をできない人物像ばかりです。
ふと著者が兄に「意固地な奴だ」と言われたことがある、とエッセイで書いていたことを思い出しました。
もしかすると、動物を通して主人公の「欠けたなにか」を作者は自分の中に探していたのかもしれません。
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By shunp
形式:文庫
 動物にまつわる5つの作品を収録した短編集。いずれもストーリー性が強く、思いがけない展開・結末も用意されている。読み終えて、もの悲しさ・切なさといった感情が湧いてくる作品群だ。

 作品に登場する動物が与えるインパクトも大きい。愛する妻を喰い殺した羆、観賞用に飼育される蘭鋳、戦うために鍛えられる軍鶏・・。小説の主人公は人間であり、男と女ではあるのだが、彼らの生活の中にある動物たちが、時には彼らを支配するかのようにも見えるのである。

 ストーリーの面白さに、吉村昭の卓越した描写力によって描かれた動物達の姿が加わることで、非常に読み応えのある作品になっている。吉村昭の「動物もの短編」の中で、本書は『魚影の群れ』と双璧をなす、というのが私の評価である。
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