アラン・ホールズワースのフォロワーとして一部で知られる古川望(ギター)と古川初穂(キーボード)が参加したユニット「羅麗若」(ラレーニャ)による1981年の作品です。「羅麗若」は元は関西大学の学生が結成したグループだそうで、そこに兄の初穂が参加し、さらに弟の望が加わったとの話。全体としては「未来派プログレッシヴ・フュージョン」という感じで、古川望の華麗なギタープレイが最大の聴きどころ。まるでホールズワースの生き写しのようなプレイは、かの「Unknown ジョン・クラーク」と似たようなニュアンスを感じます(時代的にはUKやブラフォードの頃のホールズワースの影響を色濃く受けているようです)。
作品としては、特に個性的という感じではないのですが、ギター好きにとっては結構「盗み甲斐」のある作品に仕上がっています。しかし、バンド名の暴走族的なあて字といい、何となくB級バンド(失礼)の香りが漂うのはやはり否めません。まぁ、学生バンドのノリだから仕方がありませんが。
「古川兄弟」は2002年に「古川兄弟」というアルバムをリリースしていますが、こちらは流石に洗練されたイメージに仕上がっています。しかし、「羅麗若」で感じられた妙な熱気が薄れてしまったのはいかにも残念です。