初めて聞いた時は全体的に若干地味な印象を受けたが、今では大好きなアルバム。「もっと光を」「人間椅子倶楽部」には筋肉少女帯の内田氏がコーラスと語りでゲスト参加。
表題曲「羅生門」はかなり好きです。自分が日本人で本当に良かった…そう思える感動があります。重々しく格調高いサウンド、仏教的な雰囲気漂う詩、しぶくて無常観と寂寥感が滲む歌声・メロディー、絶妙のタイミングでさえずるギターソロ…かっこ良過ぎます!クライマックスは疾走感のある展開になり、四つの方角をあらわす青竜・白虎・朱雀・玄武が現れ、視界がパァーっと開けていくような旋律に…非常にドラマチック、鳥肌立ちます。「もっと光を!」はラジオ番組のテーマ曲だったということもあってか、人間椅子にしては非常にキャッチー。「人間椅子倶楽部」は内田さんの語りが怪しい。「なまけものの人生」は非常に味がある。ユーモアがあり呑気、飄々とした歌詞だが、全体から何とはなしに虚しさ・倦怠・哀愁が滲み出てくるのが素晴らしい。「埋葬蟲の唄」は重く這いずるように進む。間奏部分、飛び跳ね走り出すベースと激しく乱れ狂うギターとのスリリングな絡み合いがたまらない。「青森ロック大臣」は青森が日本の首都になったら…というコミカルな曲。「ナニャドヤラ」は攻撃的、青森の盆踊りの歌をメタル化した曲。「ブラウン管の花嫁」は重苦しい。テレビの中の少女を愛し、冷たい画面にくちづける。異常なものを感じさせる詩。「憧れのアリラン」は土着的で民謡調、昔懐かしくて切ないメロディー。