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24 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
罪と罰,
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レビュー対象商品: 罪と罰〈下〉 (新潮文庫) (文庫)
個人的な意見では、物語は終り方によりそれ以上に素晴らしくなったり、 それまでの感動を無にしてしまったりすると思っています。 <罪と罰>の終り方は実に無心論者のドストエフスキーらしいものだった。 この最後の3行が素晴らしく、 読んだことのない人には是非お勧めしたい作品です。 罪を犯し罰を受ける。
17 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
なぜ人を殺してはいけないのか?,
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レビュー対象商品: 罪と罰〈下〉 (新潮文庫) (文庫)
なぜ人を殺してはいけないのか、が「罪と罰」の隠れたテーマだと思います。隠れた、と言うのは、意外にも(と私は思うのですが)、ラスコーリニコフが物語の全編を通して、これをほどんど問題にしていないからです。犯行以前、彼はこれから行われる殺人について徹底的に考えた抜いた筈でした。でも、実際に殺人を犯してみると、彼はその現実に圧倒されて混乱状態に陥ります。「罪と罰」は、主人公の置かれたこの極限状態を克明に描いた物語です。彼は自首しますが、シベリアに流刑になると今度は、思い出したように、自分はどうして自首してしまったのか、と悩みはじめます。彼には自分の過去の思想を否定することができません。自分がナポレオンではなかったこと、たかがシラミ(=老婆)を潰したことに動揺してしまったこと、がフガイナイだけです。彼は決して殺人を後悔して自首したのではありません。ーーラスコーリニコフを決して安易に救済しようとしない、という姿勢に、どこまでも現実に肉薄しようとするドストエフスキーの迫力を感じます。 ラスコーリニコフに本当の復活が訪れるのは、物語の終わる直前、この長い物語も残りあと数ページというところです。それは感動的ですが、どこか曖昧です。ラスコーリニコフに何が起こったのか、どうして世界が一変してしまったのか、そこには<何か>があった筈ですが、その<何か>をドストエフスキーは具体的には描写していません。きっと描写できない、言葉(論理=哲学)では語り得ない<何か>だからなのでしょう。
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ロシアの文豪が生んだ永遠の「青春小説」,
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レビュー対象商品: 罪と罰〈下〉 (新潮文庫) (文庫)
ドストエフスキーの作品で一番最初に紐解かれるのがおそらく本書だろう。確かに犯罪小説であるが、後期の作品に比べれば、それほど深刻な話ではないと思う。結局ラスコーリニコフは罪を認めるし、一緒にシベリアについて行くソーニャとの未来には希望がある。スヴィドリガイロフの毒牙から守るべく殺人を決意した動機となった主人公の妹ドゥーニャと親友ラズミーヒンの仲もうまくいく方向で書かれている。愛娘ソーニャを娼婦にしなければならなかったマルメラードフの苦悩と愛情には胸を打つものがある。この作品には人間愛が溢れている。ラスコーリニコフの老婆殺害に目を向けがちであるが、この作品の細部に込めた文豪の人間に対する確固たる信頼にも気を配りたい。まさに文豪が生んだ「青春小説」である。ちなみに新潮選書の江川卓氏の『謎解き「罪と罰」』はロシア語で書かれた本書のをさらに深く読むのに役立つコメンタールであるから、ぜひ併読されたい。
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