新潮社(工藤訳)より、こちらのほうをお勧めします。特に初めて読まれる
方や、本を読むと目が疲れるという方には特に。理由は以下の通り。
新潮文庫は見開き41字×36行で上下巻。岩波文庫は見開き39字×32行
で上中下巻。紙の色も岩波のほうが読んでいて眩しく感じなかったです。
訳ですが、私はどちらも味があって好きなのですが、岩波の江川訳のほう
が読みやすいと感じました。
また、江川のほうは巻末に結構詳しい訳注があり、参考になります。
この作品は著者の中で一番好きですね。これから入って他も読むようにな
りました。人物の思想が絡んだ心情は実に緻密で、よくもここまで表現でき
るものだ、と思いました。主人公に限らず一人一人の人間が濃いです。
一生のうちで読んでおかなければならない本だと思います。できれば若い
うちに。何度読んでもその都度違った味がしていいものです。
内容は、文句無しの星五つ。読みやすさも五つでいいかと。それから文字
の大きさですが、多分同じでしょう。なんとなく岩波のほうが大きい気もす
るのですが。