現在、起こっている世界的な金融危機や恐慌突入の不安などを見事に予告している。
同じように現在の経済・金融危機を予告していた人は何人か知っているが、
内容のスタイルとしては、ソロスや副島さんのような鋭い理詰めの連続では
なく、どちらかというと、ラビ・バトラのようにこの世界的なバブル崩壊から
発生している事態を長期的・歴史的観点を踏まえつつ、話を展開している。
元投資銀行ソロモン・ブラザーズ(現 リーマン・ブラザーズ)勤務の経験などを基に、
、投資銀行がどのようなことをやっているのかや、技術的なポイントからの解説も
大変参考になる。
私は、1994年にソロモン・ブラザーズを辞め、経済アナリストとして藤原さん
が独立して以来のお付き合いがあります。
藤原さんが毎週発行されている「ワールドレポート」はこの間、欠かさず購読し
1994年から現在に至るまでの経済・金融・政治・社会の流れを、1年も2年も
前から、予測し、多くのトレンドを見事なまでに当て続けてこられて来たことを
身を持って体験しています。
藤原さんは、今、起こっていること、これから起こることは全て実質的には崩壊
してしまった古い体制の後始末に過ぎないとのお考えで、興味の対象は今の古い
体制・制度等が壊れた後の日本の再生に向かわれています。
しかしながら、私としては、「既に恐慌に入った」と言っておられる藤原さんの
次の著書を楽しみにしています。
なお、本書の読者には、ラビ・バトラ著の「2010年資本主義大暴烈! 近未来10の予測」と「資本主義消滅 最後の5年」、ソロス著「ソロスは警告する」、副島隆彦著「恐慌前夜」、恐慌論の名著 ガルブレイスの「大暴落1929」も是非、読んでいただきたい。
それぞれの本についてレビューを書かせていただいたので、ご一読していただければ幸いである。