町の洋裁店を営む、市江(いちえ)さんと、そのお客さんたちとの優しい物語です。
市江さんと、彼女の作る洋服にほれ込んだ男性・藤井さんとの交流も、ロマンがあります。
藤井さんは、市江さんの作品をブランド化して、ネットショップで販売する企画を進めようとするほど。
市江さんが洋裁をしている姿は、背筋がしゃんと伸びていて、凛としていて、気持いい。
彼女はリフォームも好きで、
「コンプレックスだらけで、それでも少しでもきれいに見せようって一生懸命」
であるお客さんたちを、「とても健気で、愛しい人たちだわ」と語ります。
職人気質がある上に彼女の店に訪れる人々に優しく、
出来上がる服にもお客さんへの敬意があふれた仕上がりになってゆきます。
服は年によって流行がありますが、もっと、今もっている服を大切にし、
購入する時も、流行に左右されないで長く着れるようなものを選ぼうと思わされます。
「Kiss PLUS」で連載されていますが、アフタヌーンに掲載されている漫画の画風っぽいです。
五つの優しい物語と、おまけの漫画「尚尚書」が収録されています。
一話読むごとに強く惹きつけられてゆき、二回、三回と読み返しても色あせません。
是非、そんな漫画を探している人たちに読んでいただきたいです。