涙が落ちるのを抑えるのがやっとだった。
「縫製人間ヌイグルマー」第一七回 反撃高円寺作戦。
電動車椅子の少年テツとガマ安連のゾンビとの戦い。
これはすべてのマイノリティーへの賛歌である。
先天的障害がある者、過去の悲劇や社会に順応できなくなった者、他者とのコミュケートがうまく取れない者、社会的敗北者に対する応援歌である、と僕は思う。
僕は、大槻ケンヂは天才だと思っている。
コミカルな表現、ときにSF的、アクション映画的な非現実的表現と、彼が紡ぐ言葉、台詞の切なさ、いやというほど救いのない現実。真逆のものを絶妙のセンスで混ぜ合わせる。
可笑しく、残酷で、哀しい。
オーケン印100パーセント!
僕的にいままで読んだオーケンの著作で一番面白かった。
読んで損はない、と思う。