第1章 縄文人のファッション
第2章 縄文人の食生活
第3章 縄文人のライフスタイル
第4章 縄文人の精神世界
第5章 縄文人はどこへ消えたのか
第6章 縄文遺跡を考える
それぞれの章に多くて十数、少なくて7つの項目の文章がある。第4章では数の概念(縄文土器の模様から類推)、信仰、婚姻規則や病気についての項目がとても興味を持てた。第5章では古代日本語はクレオール語ではないか、というのが面白かった。しかし第1章から第3章までの「衣食住」についての章もまた、どの項目も面白い。特に食は、縄文人の意外に豊かな食生活を詳しく描き出している。内容をもっと紹介したいところだが、381ページというボリューム。なかなか難しい。
1998年に文庫として出版されたこの本、元は1990年に単行本として出されたもの。その後の様々な発見で内容的に古くなってしまった部分もあるだろうが、「縄文時代を歴史ではなく民族学としてとらえてみたい」という小山先生の試みは成功しているように思われる。巻末では参考資料も大変豊富。