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編集者という病い (集英社文庫)
 
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編集者という病い (集英社文庫) [文庫]

見城 徹
5つ星のうち 2.8  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

マスコミを目指す学生、必読の書
数多くのメガヒットを生み出してきた出版社・幻冬舎の社長であり、名物編集者として知られる見城徹氏。その「闘い」と「病い」の日々を、エッセイとインタビューで赤裸々に明かす。(解説/小池真理子)

内容(「BOOK」データベースより)

「顰蹙は金を出してでも買え」「新しく出ていく者が無謀をやらなくて一体何が変わるだろうか」。百人中百人が失敗を予見する中、幻冬舎を創立し、常識破りの戦術で上場企業に押し上げた著者。その根底には文学に対する熱い想いがある。作家、ミュージシャン、演劇家などさまざまなジャンルの表現者との濃密な交流は、まさに終わりなきデスマッチ。痛みのないところに前進はない。精神の格闘家、激闘の記録。

登録情報

  • 文庫: 352ページ
  • 出版社: 集英社 (2009/3/19)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4087464180
  • ISBN-13: 978-4087464184
  • 発売日: 2009/3/19
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 2.8  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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By 倒錯委員長 トップ500レビュアー
形式:文庫
 数々の芸能人の書籍をヒットさせた後に独立し、周囲から絶対に失敗すると言われた幻冬舎を軌道に乗せ現在に至る名物編集者、見城徹のエッセイ集。

 のっけから仰々しい。序章「悲惨の港を目指して」にて長々と自分の生い立ちを語ったあと、さらに現役であるうちは自分名義の本を出さないというポリシーを破って今回出版に至った経緯をこれまた長々と情感たっぷりに綴る。しかし本編に入ってみればなんのことはない。今まで各媒体に寄稿してきた文章や受けたインタビューをまとめたアンソロジーに過ぎないのだ。それをそこまで大げさに書くことか。だが今思うとここだけじゃない。この本は徹頭徹尾大げさなのだ。

 350ページあるが、実は第三章の最後にくる「見城徹の編集作法」が全体のまとめのようになっていて、おっさんの暑苦しい懐古は正直あんまり読みたくねーという読者は、この小節だけ読めば大筋は理解できてしまう。

 過去に別々の媒体に書き連ねたものであるためか、重複する内容が多い。それだけに興味深いことに気付く。実は同じエピソードを書いているのに、その都度ディティールが異なっている箇所があるのだ。特に文芸畑へ行くきっかけになった高橋三千綱との出会いはヒドい。三パターンくらいある。これは現実が一つではないというポストモダンを体現していると弁護したいところだが、おそらくはどれかが脚色であるというのが妥当な判断だろう。

 振り返ってみると、自分はいつまでも反体制側の孤独な少数派で、理解してくれる者は少ないという彼のこの独善的なセルフイメージは、典型的な団塊の世代のそれと重なる。あの世代の人って、大げさに話すのである。

 ただ、顰蹙を買いあさりながら彼が挙げてきた販売部数という数字だけは嘘でなく、その点でやはり彼はすごい編集者ということになるのだろう。たとえ郷ひろみの『ダディ』が、唐沢寿明の『ふたり』が、今や各地のブックオフで山積みになっていようとも。。。
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 一市民 トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
幻冬舎社長、見城徹氏の自伝。

”病い”とはよくつけたタイトルだと思う。
病的なまでに強い仕事への執念、そしてその裏にある自己顕示欲が、読む人をたじろがせるほどだからだ。

この人の編集者としての、作家との関わりは異常なほどである。作家と公私混同で距離を縮め
内面にまで踏み込み、ベストセラーを書かせる。特に尾崎豊との、共依存そのものの
病んだ共同生活の描写はすさまじい。ここまでして書籍を出版したいものなのか。

自分には真似のできないエネルギッシュな姿勢には羨ましさを感じつつも、こんな人が
身近にいたら耐えがたいだろうな、と思ったのも確か。違う世界の人間でよかった。

あまりのアクの強さに、面白いとは思いながらも、最後まで読めなかった本
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26 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
本人の病 2009/6/16
形式:文庫
「編集者という病」というタイトルは違う。「見城徹という病」である。
このような人が会社を作り、人を雇い、上場させてはいけない。いろいろと迷惑をかける。
「自分は自殺すると思う。」というのなら、一編集者として個人の人生を全うすべきであった。

編集者という人種には何人も会ったが、皆常識人であり、著者の人間性は特異である。
また彼の定義する「表現者」は、表現者の一部に当てはまるにすぎない。
しかし、類は友を呼ぶで病んだもの同士が出会うのである。当然作品も病の臭いがする。
この男との接点がなかったなら、尾崎豊にもまた別の人生があったと思う。
著者と全く違う手法でよい本を作っている編集者は大勢いるのだ。

「これほどの努力を他人は運という。」と言い放って内心ほくそ笑んでいるようだが、誰も真似したいとは思っていない。本は売れても魂は穢れていく。何かに頼りたくもなるだろう。
石原慎太郎と五木寛之がこの人の看板のようだが、二流の作家との付き合いをいつまでも誇れるものだろうか。

また、著者が喧伝するミリオンセラーは怪しい。「ダディ」に関してはこんな話がある。

「ワイドショーものはテレビで流れた当日が勝負である。テレビで見た人がその足で本屋に来て、「○○の本、ある?」となるのだ。そしてそのブームはきわめて冷めやすい。この客層は、日常本屋に通っている人々とは明らかに異なる客層なのだ。
 郷ひろみの「ダディ」の場合では、二週間で五十万部売った。そして、「ダディ、ある?」と店頭で聞かれた期間が二週間である。その後に入った分は積んであっても見向きもされず、あえなく返品となったのである。ワイドショーはもう次のネタに移っていってしまったのだ。」
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