編み物歴31年。独学ですがレベルは上級の下くらいかと。
が、この本には今まで知らなかったテクニックがちりばめられていて、しかも写真や図などで丁寧に解説されているため、他の本では味わえないような興奮と好奇心がかき立てられました。
初級の方には厳しいですが、中級から上級の方でも楽しめる本だと思います。
今まで、編み物の本は「なんだかダサイ、オバサン臭い」「簡単すぎるから、すぐ飽きる」「反対に難しいテクニックが多い本は、説明が分かりにくい」「いくつか気に入る作品はあっても残りは今イチ」…といった理由で、なかなか食指が動きませんでした。でも、この本は
・デザインが可愛い。どこかノスタルジックなのに、現代的で洗練されている。(特に、カトラリーがミトンの柄になっている斬新さといったら!)この店で売っていそうで売っていないデザインがなんともいい。
・ちょっと凝った作りの作品が多いので、フェアアイルヨークのセーターやモヘアのカーディガンのようにプレーンなメリヤス編みの部分が続く物はともかく、飽きにくい。
・ステッチや編み込みのような難解なテクニックは写真で順を追って説明してくれているので、分かりやすいしチャレンジしたくなる。
・どの作品も可愛いし、編み込みポンポン帽子やうろこ雲ミトン(段染め糸をああやって使うとは!)のように色違いで雰囲気ががらりと変わる作品もあり、いろいろ作ってみたくなる。いろんな作品を作ってコーディネートしても素敵。
ということで、買って損はなかったと思います。
私は一目惚れしたフェアアイルヨークのセーターと編み込みポンポン帽子を編んでみました。
前者は「毛糸だま」のように丁寧な編み図が大きく出ているのでなく、編み図のとおりに編んでいたら頭が混乱して、編み間違えてほどかなくてはいけませんでした。減らし目が変則的なので、編み図にこだわらず、下にあるヨークの減らし方の表に忠実に編めば大丈夫でした。寒色系の、ハンサムで渋い色合いのセーターは、職場でも好評です。
後者は3種類のカラーバリエで出ていましたが、私は14ページの2色使いのをあり合わせの赤とグレーの糸で挑戦。(配色表の「■」が「グリーン」となっていたのは、どうやら「ライトグレー」の間違えのようです。本を持ってらっしゃる方は注意してください。)写真で見る以上に可愛くできて、娘達からもリクエストが。
本の中でコーディネートされているように、ジャーナル・スタンダードやアデュー・トリステスのようなナチュラルな服が好きな人には、たまらなく魅力的な作品達だと思います。
次は、ヘンリーネックのベスト、三角ショール、アランのカーディガン、ミトンのどれかに挑戦予定です。