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線の波紋
 
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線の波紋 [単行本]

長岡 弘樹
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

事件の陰にある「救い」を描いた連作長編

一人娘・真由が誘拐されて一か月、安否のわからないまま、白石千賀は役場の仕事に復帰、溜池工事の請負業者決定を控えていた。そんな千賀にかかってくる「おたくの真由ちゃんが死体で発見されました」といういたずら電話の主とは・・・・(第一話「談合」)。真由ちゃん誘拐事件から2か月後、同じ町内に住む24歳の会社員・鈴木航介が死体で発見された。同僚の久保和弘はその1週間前、経理部員である航介から不正を指摘されていた。そして、航介の携帯にいまも届くメールの中に衝撃的な一文を発見する(第二話「追悼」)。渡亜矢子は真由ちゃん事件の犯人を追っている刑事。無事に戻ってきた幼児から証言を引き出すのは容易ではなかったが、工夫を重ねて聞き出した犯人像に近い人物を探し当て、ついに逮捕にこぎ着けるが・・・・(第三話「波紋」)。そして最終話、すべてのエピソードが1つの線になり、事件の背景にさまざまな「救い」があったことを知る(「再現」)。一つの事件が起こした波紋は「別の新しい事件を引き起こし、その新しい事件がまた波を立てる。波は当事者のみならず、周りの人々までをも飲み込み、翻弄していく」──

内容(「BOOK」データベースより)

衝撃の推理作家協会賞受賞から2年、期待の俊英が紡ぎ出す「救い」の物語。誰かが誰かを傷つける―そんな事件の裏側には、ときに誰かが誰かを守ろうとする物語が潜んでいる。

登録情報

  • 単行本: 261ページ
  • 出版社: 小学館 (2010/9/29)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4093881502
  • ISBN-13: 978-4093881500
  • 発売日: 2010/9/29
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.6 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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By レオ
点が連なり線となる。
女児誘拐事件と「微笑み」殺人事件。
このふたつの事件を、被害者・加害者の周囲の人間たちの
目線から追った連作短編集。
一話読み終わるごとに事件の裏が読み解けていく構成がよかった。
緊迫感あり、さくさくとひと息に読めます。
なぜ殺人の被害者が微笑んでいたのか。
その謎にはじわっときた。
やや釈然としない部分もあったりはするけど面白いです。
このレビューは参考になりましたか?
 『傍聞き』もそうだったが、細部にまでよく伏線が練られている。

 ただ、ご都合主義的な部分も多々見られた。子育ての経験がないのでよくわからないのだが、
2歳にも満たない幼児に、文中で表されるような理解力や表現力があるのか? 
まあ、この設定が崩れてしまうと、話すべてが成り立たなくなってしまうのだが。
 もう一つかなり強引だと思ったのが、あれほど優秀な女性刑事があんな男に魅かれるのか?
客観的に見てかなりキモイ男なのだが・・・
  
 以上の点が特に引っかかったが、あまり気にせずに読めば、普通以上には面白い作品。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
長岡弘樹の作品は、デビュー以来ずっと一貫したテーマがある。

癒しである。ある書評で「枯れた文章」という指摘があったが、本当に枯れた味わいのある文章なのである。必ずどこかにあたたかい目があり、殺人事件のような殺伐とした題材においても、我々はどこか救われるのだ。

このまま「救い」の物語をこれからも発表してもらいたいが、欲を言えば長編それも本格推理も書いてもらいたいと思う。長岡弘樹はこれからうまく成長すれば、ミステリー界の山本周五郎にもなれるかもしれない。
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