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緘黙: 五百頭病院特命ファイル (新潮文庫)
 
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緘黙: 五百頭病院特命ファイル (新潮文庫) [文庫]

春日 武彦
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

十五年間、無言を貫き続けている、新実克己。「緘黙」としては、もはや世界レベルの症例である。新実を入院患者として受け入れた五百頭病院には、いずれも個性的な三人の医師が勤務していた。津森慎二、大辻旭、蟹江充子――彼らのうちに、新実が築いた堅固な城壁を崩せる者は存在するのか? 豊富な臨床経験を持つベテラン精神科医が描く、医学エンターテインメント。

内容(「BOOK」データベースより)

十五年間、無言を貫き続けているという、新実克己。「緘黙」としては、もはや世界レベルの症例である。新実をある事情から受け入れた五百頭病院には、いずれも個性的な三人の医師が勤務していた。津森慎二、大辻旭、蟹江充子―彼らのうちに、新実が自ら築いた堅固な城壁を崩せる者は存在するのか?豊富な臨床経験を持つベテラン精神科医が描く、新たな医学エンターテインメント。

登録情報

  • 文庫: 418ページ
  • 出版社: 新潮社 (2012/1/28)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4101370869
  • ISBN-13: 978-4101370866
  • 発売日: 2012/1/28
  • 商品の寸法: 15.5 x 10.9 x 2.1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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By mizore
場面緘黙症の人物が出てくる話かと思い、タイトルに惹かれて購入しましたが、
3人の精神科医が、15年間沈黙し続ける男を治療すべく、奮闘する姿を描いた医療ミステリーでした。
チームバチスタの精神科医バージョンといった感じでしょうか。

著者の春日さんが精神科医なので、病院の様子がとてもリアルに描かれており、
現役精神科医の患者さんに対する思いや、日常生活を垣間見る事ができました。
ただ、ところどころ専門用語の説明がなく、私のような一般人には少し難しかったです。

とはいえ、男の緘黙の理由が気になり、最後まで一気に読んでしまいました。
次回作があれば読んでみたいです。
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この方のエッセイは何冊か読んで面白かったので、小説にも手を出してみました。
十五年間も無言を貫き続けているという特異な患者に対する、三人の医師それぞれのアプローチも興味深かったのですが、直接物語には関係ないかに見える他の患者や職員たちといった、登場人物それぞれの立ち位置や考え方についてもていねいに触れられていたのがよかったです。そのあたりは好みの分かれるところかもしれませんが。
ミステリーとしては、結末に大きな矛盾があったのが残念!
それとも、この『謎』は、次回作に持ち越されるのでしょうか?
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1 人中、0人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By cobo
東京から多少離れた新幹線停車駅がある程度の田舎の町にある五百頭病院に15年間完全に無言でいる(ずっと無言でいる状態を「緘黙(カンモク)」という)患者新実が入院してきます。結構ないわく付きの患者ではありますが、五百頭病院の病院長(一癖あり)からの直々のご使命で精神科医津森が担当医となり治療にあたるのですが・・・というのが冒頭です。

まず、導入の不穏な感じが、強く読者を引き込み、その上割合感情移入しやすい(春日先生からするとステレオタイプでありながらも多少ともそこからズレる部分を挟みながら)キャラクターたちを魅せ、そしてこの「緘黙」男新実の素性がまた胡散臭く、しかしこの「緘黙」の原因を推理して真相が知りたくなる、というフックも強い仕組みになっていて、かなりグイグイと引き込まれました。大きな主題である「緘黙」の謎を追いながらも様々な事柄が差し込まれ、その辺が妙にリアリティある小噺にもなっているというのも面白いです。春日先生臭(なんか悪い表記に見えますけれど、もちろん良い意味で使ってます)が相当濃く表れています。

主要3人の登場人物の分かり易いとっかかりは出しながらも、しかしそれだけでないキャラクターの奥域の出し方、その感じさせ方が、まさに春日先生だと思いました。 そして当然ながらも「緘黙」者である新実のキャラクターが秀逸。謎解き部分の2重3重底のこの「どうしようもなさ」に現実との地続き感が醸しだされていて、素晴らしかったです。

現実味ある、しかしそれだけではない虚構と言いますか、こうであったら、という部分を差し込みつつ、しかし「そうは言っても現実って得てしてこうういうものだよね・・・」的な展開に唸らされました。小説だからこそのカタルシスを安易に求める人には向かないかもしれませんけれど、春日先生の本を某か読んでいらっしゃる方であるならば、またその中に面白いと思わせる本があった方ならば強くオススメします。
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