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緑の模様画 (福音館創作童話シリーズ)
 
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緑の模様画 (福音館創作童話シリーズ) [単行本]

高楼 方子 , 平澤 朋子
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,680 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

海の見える坂の街、丘の上に建つ女子学園と寮、趣のある洋館やいかめしい図書館、石畳の坂道と雑木林……そこに流れる早春から初夏への時間を背景に、三人の女の子が多感な心を交錯させながら紡ぐ物語です。 木立の中に見つけた秘密の場所を共有しながら、きらきらとした日々をともに過ごす三人。その前に幾度も現れる茶色い瞳の青年は、同じ人のようでいて、でもなぜか別人にも見えるのです。一方で、じっとまなざしを注いでくる白髪の老人の存在も気にかかります。さらに、かつてひとりの若者が身を投げたという“塔の家”に映る謎の影や、寮母さんが語る若い日の心ときめく思い出、時を超えて響きあう『小公女』の世界への思い──など多様な横糸が加わり、物語の織物は彩りを増しながら、さわやかで至福感に満ちた大団円に向かいます。 いのちにあふれて弾けるようで、純粋なものやきれいなものに一途に惹かれ、そうしてちょっと危うい……そんな年頃を生き生きと描ききった力作長編童話を、美しい装丁で届けます。

内容(「BOOK」データベースより)

三つ葉のクローバーのように心を結び合う。まゆみ・アミ・テト。三人の前に繰り返し現れる茶色い瞳の青年はだれ?白髪の老人がじっとそそいでくるまなざしの意味は?かつて若者が身を投げた塔の窓に映る謎の影、寮母が語る遠い日の心ときめく思い出。女の子たちが出会ういくつもの物語の網目には、ちいさな危機もひそんでいた…。小学校上級以上。

登録情報

  • 単行本: 378ページ
  • 出版社: 福音館書店 (2007/7/15)
  • ISBN-10: 4834022897
  • ISBN-13: 978-4834022896
  • 発売日: 2007/7/15
  • 商品の寸法: 20 x 15.2 x 3.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 389,974位 (本のベストセラーを見る)
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24 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
時と時が交錯し、美しいタペストリーのように過去と現在がつながれる。
これまでの高楼さんの作品でも、時を超え響きあう魂の感応や友情は描かれてきた。
時がゆらめき、ここでないどこかにつながってゆく不思議な物語は、私をいつも少しばかり
興奮させる。

『緑の模様画』という地味めなタイトルながら、読み終えてみると“ああ、これしかありえないな”と
妙に納得してしまった。
カバーはダークグリーンを効かせた、木や花が蔓草のようにからみあって上へ上へと
伸びてゆく絵。表・裏ともに、作品の内容を象徴するイラストがひとつひとつ配されていて
読んだ者でなければわからない楽しみが、読後にもあることは喜ばしい。

物語は、アミ・テト・まゆ子の三人の少女たちが中学一年生になろうとする直前の
春浅いころから始まる。
作品冒頭ちかくから、この作品の大切なキーワード・「小公女」に導かれて、ストーリーは
動き出す。
学校の寮から見える塔のある家の窓の灯。寮母の森さんが語る青春の思い出。秘密の場所・
シャムロック。そして、三人の前に繰り返し現れる謎の青年・透。
それらが、「小公女」というキーワードでみごとに繋がっていく。
三人にはそれぞれの「小公女」への思いがあり、寮母の森さんにも「小公女」に
まつわる輝くような日々があった。透もまた、忘れがたい時を「小公女」に重ねている。
過去と今。若さと老い。希望と絶望……生と死にまでおよんで物語はおおきなうねりを
見せる。
もちろん、きれいごとばかりではない。生きるということはそういうことだ。
少女らの心のなかにもちくちくとした葛藤があり、猜疑心の波立ちがあった。
ミステリーでは決してないけれど、そこここに伏線となるチェックポイントがあり、全てが明かされた時は
なんとも見事な時のタペストリーが出現する。
輝くばかりの季節を背景に、透をとおして人生の真実にふれ得た少女らの心のなかで、
それはもう決して色あせないものとなった。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By マキ VINE™ メンバー
形式:単行本
図書館で、素敵な装丁に魅入られて手にとりました。
きれいにコーティングされていてカバーがはずせなかったけれど
本体もとても美しくつくってある気配。
そして外見だけでなく物語もまた、とても美しいものでした。
これはきちんとお金を払って、自分の本棚に置かなくては…。

もうすぐ中学生になる、春がはじまるころにであった3人の女の子…まゆ子、アミ、テト。
あっという間に心を近づかせた3人が出会う不思議なできごと。
アミとテトが通うことになる中学校の寮に残る悲しい噂とジンクス。
なぜかくりかえし3人の前に現れる茶色い瞳の青年。
謎めいた、ニガムシ顔のおじいさん。
街外れにある、塔のある家。

ノスタルジーを感じさせるような舞台設定ですすんでいく物語は、まるで刺繍のよう。
過去と現在、移り変わる季節や大人になっていく3人の心を複雑に織り込んで
ほう、とため息をつきたくなるような美しい模様が出来上がっていきます。

そしてこの物語を紡ぐ太い糸であるのが「小公女」の本。
みなしごになったセーラがつらい環境の中で健気に生きて行こうとする有名な物語ですが
その取り上げ方があまりによかったので…改めて読み直したくなってしまいました。
女の子たちが自分の残酷さや気まぐれや思うようにならない感情をもてあましつつ
セーラの心の気高さに憧れて…ときどき凛とした気持ちになれたりする。
これは物語内でも引用された「小公女」の文章。

―“Whatever comes,”she said,“cannot alter one thing.If I am a princess in rags and tatters,
I can be princess inside. It would be easy to be a princess if I were dressd in cloth of gold,
but it is a great deal more of a triumph to be one all the time when no knows it.”―

こうありたいと願う気持ちが、この物語の透明な軸。
少女たちだけでなく…かつては子どもだった大人たちにとっても。
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
三人少女 2007/11/6
形式:単行本
洋館、寮生、ミステリ風味の噂、「小公女」と、
出てくるものはどこまでも美しく少女趣味なんだが、
それがまた良い感じ。
「美しいものが美しくて何がいけないか?」
というような潔さを感じる。
読んでいるうちに、あ、こういう展開かしら?
というのはわりと読めてしまうのだが、それにしてもちょっと異色な感じのまとめ方でした。

少女ってだけで、若いってだけで、素敵なんだよ、
という当たり前の事に改めて気づかせてくれる、そんなお話。
表紙の絵も良い。
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