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緑の政治ガイドブック: 公正で持続可能な社会をつくる (ちくま新書)
 
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緑の政治ガイドブック: 公正で持続可能な社会をつくる (ちくま新書) [新書]

デレク ウォール , Derek Wall , 白井 和宏
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

原発が大事故を起こし、グローバル資本主義が行き詰まった今の日本で、私たちはどのように変わっていけばいいのか。巻末に鎌仲ひとみ×中沢新一の対談を収録。

内容(「BOOK」データベースより)

緑の政治は一九七〇年代に誕生し、いまや世界的な広がりを見せている。これは人間と自然の関係を中心にすえて、社会と経済のありかたを考え直そうとする大きな流れだ。福島第一原発が深刻な事故を起こし、グローバル資本主義があらゆる局面で行き詰まりを見せている今、私たちと私たちの社会はどのように変わっていけばいいのだろうか。その道筋を考え、着実な行動へとつなげていくために、世界各国の歴史と現状に学ぼう。

登録情報

  • 新書: 238ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2012/2/6)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4480066470
  • ISBN-13: 978-4480066473
  • 発売日: 2012/2/6
  • 商品の寸法: 17.3 x 11.2 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
日本では、まったく存在感のない緑の党だが、ヨーロッパやアフリカを中心に、世界では実際の政治の世界に影響を持っていることがわかる。
また、緑の党といういと、環境政策が中心という印象があるが、それが間違いである、ということも紹介されている。
特に、第四章の「欲求」でなく「必要」を満たす経済、という章は、興味深かった。
自由主義経済や、消費中心社会に反対する、緑の党の基本的な考え方、提案している政策などが説明されている。
全体として、文字通り、ガイドブックとしては、十分な内容と言っていい。
最後に、解説として、鎌仲ひとみと中沢新一の対談が掲載されているが、はっきりいって、これは余計だ。
出版社側としては、中沢と言う有名人の名前を載せることで、売り上げへの貢献を期待したのだろうが、
二人の対談の内容は、この本の趣旨とは、ずれている気がした。
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 著者はグリーン左派(グリーンレフト)に属する経済学者であり、イングランド&ウェールズ緑の党の論客、元共同代表である(「元主席議長」ではない)。本人も総選挙のたびに小選挙区からの緑の党候補者につねにノミネートされている。
 本書では、世界の緑の党の近年の動向から、その背景となった緑の哲学、環境問題のみならず持続可能な経済、公正な社会政策について、緑の政治の根幹となる考え方や政策志向について、広範にわたってわかりやすくまとめられており、緑の党というよりも、緑の運動や緑の政治全般のコンパクトなテキスト=入門書となっている。とりわけ最近の緑の運動としてトランジション・タウンやパーマカルチャーの運動に繰り返し言及しているところなどは、いかにもイギリスの著者らしい。
 巻末に掲載されている対談では、中沢新一がトーテミズムや日本の土着的な自然崇拝思想などの民俗学的観点を取り上げ、独自のユニークな視点から緑の党の思想性に言及している。いわゆるエンデの地域通貨やディープエコロジー思想がドイツをはじめ、欧米の緑の党の思想的背景の一部をなしたという指摘は確かにあたっているが、ただしこれは70年代の緑の党「黎明時代」の話。他方で、緑の党の対辺的土台をなしたソーシャル・エコロジーやフランクフルト学派の批判理論、レギュラシオン派経済学といった実証的社会理論にも触れるべきである。と同時に、その後約40年の歳月を経て、各国の緑の党が数多くの議会活動を経験する中で、かつての底辺的思想運動から脱皮し、現実的な政策形成を最優先するプラグマティックな「改良型政党」へと発展していったことが市民に歓迎され、緑の政党の今日の地位があるのだという、リアル・ポリティクス的側面に対する評価がまったくなされていないことには、大いに違和感が残る。
このレビューは参考になりましたか?
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
緑の政治による、少数派の草の根的な運動が世界各地で徐々に力を発揮してきている。日本ではまだ、政治の表舞台には出てきてはいないが、ドイツ、オーストラリア、ニュージーランドなどの国々では、連立政権を担っている(いた)。おそらくこれから10年ほどの間に、世界の政治の表舞台に上がってくるに違いない。エネルギー問題で考えてみると、既存の政治や資本主義経済の側は、省エネや太陽光発電などの再生可能エネルギーで凌ぐことができると思うかもしれないが、エネルギー消費そのものを減らさないかぎり、問題の本質は解決されなく、温暖化を少し遅らせるだけに過ぎないことになる。つまり、社会の構造(この本では、それを社会の文化と呼んでいる)が変わらない限り、問題を根本的に解決はできないのである。緑の政治はその構造を変えることを目指している。

本書はガイドブックであり、内容は網羅的であり、紹介にすぎない部分もある。参考文献やwebサイトが章ごとに挙げてあるので、さらに詳しく知るためにはそちらを参照すれば良い。この本がきっかけとなり、日本にも「緑の党」あるいは「緑の人々」(=The Greens)の活動が活発になり社会に浸透して、社会の構造を変え、エネルギー問題をはじめ、社会格差の問題も解決して行ってほしいと願う。それに値する意気込みが、本書には感じられる。日本にも緑の政治を!
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