異銀河に真正ガンヨ(皇帝)の帰還を告げるガンヨ警報に導かれ、遠い過去のガンヤス帝国の秘密に迫るテラナーの活躍を描く大長編SFスペース・オペラ宇宙英雄ローダン・シリーズ第240巻。本国ドイツでの通算480巻目を飾る執筆者は最多登板回数独走のダールトンとフォルツです。ここまでの作者別登場回数順位はダールトン112、フォルツ96、マール77、エーヴェルス71、シェール50、ブラント38、クナイフェル 29、ショルス4、シェパード3となります。タケル人に知られていない氷の惑星チャムに住むチャミロス人のハマルトは伝説の海底都市を探すべく旅立ち、海中に暮らす仲間達にも助けられ遂に目指す都市を発見する。
『ガンヨ警報』クラーク・ダールトン著:旗艦《マルコ・ポーロ》で異銀河の監視を続けるローダン一行は、突然発信者不明の六次元性シグナルを受信する。オヴァロンが解読し判明した事実は、これがグルエルフィン銀河全域へのガンヨ警報で、驚く事に行方の知れないガンヤス政府しか知りえないコードと周波数で発信された物だった。『緑の侵入者』ウィリアム・フォルツ著:ローダンは惑星チャムの海底から離脱した‘貯蔵庫’を追跡し、辿り着いた辺境聖域のテルロシュ赤色星雲には壮大かつ神秘的な数千の貯蔵庫が集結していた。
後半で球状のずんぐりした胴体が特徴的な緑色の巨大生物フローリーモンスが登場します。彼は真正ガンヨに仕える身と名乗り、次第にテラナーに敵意を向けて来ます。本書が初登場の翻訳者、天沼春樹氏のあとがきは松谷先生との出会いのお話です。テラ歴1997年初夏に都ホテルでお会いし、暫し歓談の後に翻訳の注意とか野暮な話は一切なしで酒席に誘って頂きました。夏の終りに激励の電話も下さったりし、突然冬のさなかに池田香代子氏から電話で急逝を知らされました。今だに現実だとは納得出来ず、「松谷先生は宇宙霊となって、つねに我等とともにある」と結ばれています。