話題先行で、一向に焦点の定まらなかったタレント知事の等身大像がようやく眼前に立ち現れた。読後の第一印象だ。
しかし、相前後して支局に勤務した総勢8人の記者たちは、この稀代とはいえ、少なくとも今は一地方政治家に過ぎない男のボディチェックに勤しんだのではない。読み進むほどに、この人と宮崎県を抜きに 現代日本の地方も自治も首長も語れないという現実と真実が浮上、本書が地域限定でもなく賞味期限付きでもないことを思い知らされる。
氏は「初心にかえるには良い本かも知れない」と自身のブログに書いた。負け惜しみとも取れる余裕の「書評」だが、実は、この本は民意を映すと見た氏の、酷評はマズイとする精一杯の抵抗ではないのか。と、思わせるほど、全編メリハリよく諄々として説き、検証は実に丹念なのだ。
首長間の動向がカギを握る参院選を目前に、必読だ!