白鳥にとって他人は、利用出来るか出来ないか。清廉潔白な仮面を被り、裏て゛はどんな悪どい手段を用いて利益を得ても、それは勝手に向こうのほうからやってくるように見せかける。
すべては日本を滅ぼすために。
一方、白鳥の主である仲阪は、白鳥に内心で「無能」と評される。しかしそんな彼も日本のために役立ちたいという思いは持ち続けていた。
おそらく多くの政治家も彼と同じような感じではないだろうか。日本のために役立ちたい。そのためには多少の際どい事もやらないといけない。しかし、いつしかそれを免罪符にして抑制がきかなくなってしまう。
予断だが、仲阪の死ね間際の「すべてがそろっている2世3世のボンボン議員どもは、汚いことに手を染めなくてもやっていけるからやらないだけのことじゃないか!」という台詞が妙に印象に残る。
多くの人間を利用し、さらには騙していく白鳥は順調に上へのし上がっていく。しかしまだまだ白鳥の力の一端にすぎないだろう。
政治に少しでも興味のある人には是非読んでもらいたい作品だ。