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275 人中、268人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
生きてこそ!,
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レビュー対象商品: 総員玉砕せよ! (講談社文庫) (文庫)
~蒸せるような熱帯雨林、南国の海に沈む夕陽、鳥たちのささやき。モノクロの紙面だけど鮮やかな色彩が目に浮かんできます。およそ、悲惨な戦争とは本来無縁な南国の地を舞台に 兵隊たちの、どこかのんびりした日常が描かれる前半と、空を埋める爆撃機の轟音と空襲 による殺戮と破壊の後半のコントラストがいい。 松本零士の戦場マンガシリーズも傑作だが~~、どこかヒロイズムやロマンのようなものが 色濃く感じられるが、水木しげるの戦場マンガにはそうした感傷は一切ないのは、やはり 実際に戦場を体験した者だからだと思う。水木氏の「僕は戦記物をかくと、わけのわから ない怒りがこみ上げてきて仕方がない」言葉通りに、この作品に込められた怒りは、静か だが深く激しい。所々で歌われる「哀歌」の響き~~が読む者の心を揺さぶる。 水木氏はこの作品を描くために生き残ったのではないかと考えたくなる必読の傑作。~
268 人中、252人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
虚飾の全く無い本物の戦記物語,
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レビュー対象商品: 総員玉砕せよ! (講談社文庫) (文庫)
水木しげる氏自身、21歳で出征した南太平洋・ニューブリテン島が舞台のこの漫画作品は、フィクション戦記ものに見られるカッコ良さや感動など一切ない。
ヒーローなんてものもいない。登場するのは、ごくありふれた平凡なおやじやお兄さんばかりであるが、極限状態の中でかえって際立つ生臭さのリアル感は偽り無しに胸を突く。 日本軍定例行事であった、上官による若年兵を夜中に呼び出してのしごきも、鉄拳ではなく平手打ちであるところに現実感がある(鉄拳だと拳を痛めて数多く殴れない)。 青年兵だって、誰もお国のためだの大和魂なんて考えていない。日々思うのは、少しでも沢山食べること、故郷の可愛いあの娘のこと、父母のこと。いや、上級士官だってそうに違いない。 その、普通の人間としての感情や思いやりすら失っていない彼らが、狂気と妄想に染まった軍トップの命令で、物資豊富な敵の戦車やマシンガンの中に刀で切り込む。たまたま生き延びても、軍の面子と建前はそれを許さない。 左腕を麻酔なしで切断しながらも、たまたま偶然に奇跡の生還をした水木氏が片腕で人気漫画化になり、遂にこの作品を発表したことを思い、心して読みたい。
67 人中、62人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
戦争というもの。,
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レビュー対象商品: 総員玉砕せよ! (講談社文庫) (文庫)
私は戦争を題材にした映画や本にあまり興味がありません。なぜなら飾られた言葉や美しい音楽、スプラッターの中に「戦争」を感じることができないからです。しかし、この漫画は違います。派手な描写もスプラッターもありません。兵士達のなかに「お国のため」はどこにもなく、ただその日を懸命に生き、そして簡単に死んでいきます。 『下級兵士は「虫けら」「消耗品」』として扱われていた作者(主人公)が見た戦争のむなしさと悲しみを感じてください。
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5つ星のうち 5.0
反戦 -魂の叫び-
水木しげるの「総員玉砕せよ!」は、 魂の叫びです。 戦争の悲惨さ、人間性を失うことの恐怖、死など、... 続きを読む
投稿日: 16か月前 投稿者: いせむし
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