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最後の王族として王となるため旅立っていった幼馴染ルカに一目会おうと王都へ向かったセツ。ところが垣間見た王はルカではなくて…。
隔月誌連載作品ということもあり、ごく緩やかに話が進んでいきます。
それでも少しずつ核心へと歩んでいくセツ。
彼女の周りには、王位を狙うバジ家の令嬢クレアや殺し屋のドリィなど、それぞれにちょっと事情がある人たちが、彼女に惹かれたように集まってきます。
セツが出会う誰もが少しずつルカに関する情報を持っていて、パズルのピースが組み合わさるように、すこしずつ真相が明らかになってきます。
果たしてルカは生きているのでしょうか?
この人の絵は、いわゆる「うまい絵」ではないのですが、頼りない線がむしろ作風と不思議とマッチしていて、魅力的だと思います。
初の長編ということで、短編と比べると少し拙いな、と思うこともありますが、そこここにはっとする表現がちりばめられていて、続きが楽しみです。
あきらめて城に帰る途中、セツは人ごみに押されて危なく転落しかけ、仮面の男に助けられる。
……ここから先の最後10ページはなかなかいいです。焦りとあきらめとが入り混じる印象に残るシーンです。
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