ようやく三巻が発売されましたが、一巻からの勢いは全く衰えていません!
むしろ世界観が深まって、いっそう味が出てきました。
著者は新人のようですが、今現在ここまで期待ができる方は他にいないと思います。個人的に大絶賛しております。
それにしても近頃は、キャラの設定だけが妙に確立していて世界観やストーリーは全く組み立てられていない、内容の薄い作品が多いように感じます。
しかしこの作品はそんな最近の傾向とは真逆で、まず世界観がしっかりしています。
江戸時代の人々の暮らしがよく描写されており、当時の家屋や文化も詳しく調べて描かれたのが分かります。至る所に著者のこだわりとセンスを感じることができます。
そしてなにより登場人物が面白い!個性的で濃いキャラが多いのですが、読んでいて全く疲れません。自然なんです。これはしっかり創られた世界観のお陰だと思います。ちゃんと登場人物たちが作品の世界で生きてるんですよね。近頃の作品によくある『キャラが浮いてる』なんてことは絶対にないです。
さらにこの作品は素晴らしく絵が美麗です。繊細な線で描かれていますが、見せ方が上手いため、とても心を打たれます。特に火消しのシーンは迫力と臨場感がすごいです。人物の描き分けも上手く、男性は天才的です!
長くなりましたが、絶対に買って損はしません。 より多くの人に読んで頂きたいと心から思える作品です。
著者の乾先生にはこのまま失速せずに突っ走って頂きたいです。今後も注目していきます。