武家の若様である一進は、家臣と共に江戸に下りゴロツキに絡まれたところを
町火消し「く組」の纏持ち・狐太郎に助けられ、ひょんなことから「く組」に預けられることに。
“和”の表紙と“火消し”に何となく惹かれて手に取ったんですが、
とにかく絵が綺麗!そして男前が!
主人公の一進は若様ということもあり品があり、なにより素直でいい子。
他の男どもが皆アクが強いので、余計にそれが際立ちます。
黙ってれいれば役者のような容姿ながら口が悪く喧嘩っ早い狐太郎、
古株の兄貴分で周りのフォロー役の銀次、やんちゃで身軽な梯子持の狗吉、
一癖も二癖もある組頭の要(しの)。
家臣の静一郎も過保護で真面目なヘンな人かと思ったら、意外と渋い見せ場もあり
どのキャラも個性的で魅力的です。
単に絵が綺麗で丁寧というだけでなく、臨場感があって魅せ方が上手いです。
終盤の火消しの出動場面は、一進の高揚する気持ちとシンクロするように読みました。
伏線がちらほら散りばめられ、「く組」の面子それぞれの過去も何やら匂わせつつ、
一進の出自やお家騒動のほか、自身の能力(?)など謎を残して1巻終了です。
一進の能力については序盤以外ほとんど触れられていませんが、気になります。
続きが待ち遠しいですが、掲載誌が隔月刊のようなので、次巻が出るのは当分先ですかね。
今作が初コミックスだそうですが、今後の展開として伏線回収はもちろん、
一進の成長や江戸火消の漢っぷりも堪能させてほしいと期待を込めて星5つで。
余談ですが“コタロウ”の漢字表記が“「狐」太郎”だったり“「孤」太郎”だったり“「弧」太郎”だったり。
要に「子狐ちゃん」呼ばわりされているので“狐太郎”が正しいのかな?と思ったんですが果たしてどれが正解なのか。
気付いたときは笑ってしまいましたが、主要人物でこの誤字の多さはなんとも。
一番好きなキャラなんですが次巻では統一(というか正しい表記を)してほしいです。