本書後半では、水野解説委員と山崎淑行記者の
対談が掲載されている。TVの解説ではコメント
できない内容も率直に語られている。
その中で、原子力に代わるエネルギー政策について
も触れられているが、山崎氏の主張に私も同意する。
そこでは、自然エネルギーは、一つ一つは小粒で、
いわば、今は補欠選手のようであるが、しっかり
鍛えれば、将来は、今と違うエネルギー供給の姿が
見えるのではないかと。そして、大規模発電にこだ
わる人たちは、目線を変えるべきだと。
原発の危険性の問題、また、エネルギー政策の問題
については、山崎氏の言うように、「目線を変える」
これが重要なキーワードであることは間違いない。
原発と特別な利害関係にある人には、何を言っても
今の情勢では譲らないだろう。しかし利害関係にない
国民で、未だに原発を是とする人たちには、プライド
と思い込みをいったん脇に置き、目線を変えてもらう
しかない。彼の信じている風景がもはや常識ではない
ことに早く気がついてもらうしかない。そのために、
まずは本書を冷静に読んでいただきたい。