民間信用調査機関である帝国データバンクが書く2008年の倒産の検証
2009年の年頭に是非とも冷静になって読んで欲しい本です。
構成は、
序章として、統計資料を中心に2008年までの倒産のトレンドをまとめています。
第一部と第二部で分かれているのですが一部が業種別、第二部が要因別に
なっています。
一部の業種別は、アーバンコーポレーションなどの新興不動産業者
新井組のようなゼネコン
大和生命などの金融機関
都市デザインシステムなどのベンチャー
について述べています。
第二部の要因別は
燃料費高騰で潰れたマルヒデなどの原材料費高騰型
コンプライアンスなどが致命傷になったスルガコーポレーション
粉飾決算で消えていった三軒茶屋にあった関善
再生が失敗した事例として多田建設
社会的に問題になったNOVA
など多くの会社の倒産について検証を行っています。
また巻末に2008年倒産TOP32社
2000年以降の上場企業倒産一覧
そして折り込みとして戦後の大型倒産TOP50社
取引先危険度判定シートとついています。
要は2008年の倒産の検証なのですが、この本から得られる
知見としてはかなり多くの物があるのでは無いかと思います。
2008年から明るい兆しが見えない中、単に暗いという
だけでなく、冷静に暗さを考えているこの本は貴重と考えます。
全体として体系化されているとは言い難く、もしかしたら
取り上げている倒産も偏っているのかもしれません。
また、この出版社の書籍はあまりアタリが無いので
買わないのですが、データに裏打ちされているこの本は別格の大当たりでした。
2009年の会社環境を把握する上では
必須の本では無いかと考えます。