安楽椅子探偵シリーズ第三弾。
すべてのシーンから何重にも張られた細かくも重要な伏線のみをピックアップし、かつ、それらを理路整然と組み立て、動機からではなく、あくまで「映像から得られる情報」のみで真相を推理するという本格ミステリー嗜好は相変わらず。難易度が高いのも相変わらず(笑)。
今作の最重要ポイントである「テディ・ベアが消えた理由」については、心理的な思考の裏を上手く突かれた感じで納得したが、イヤリングの謎については、さすがにちょっとイジワルだと思う。「間違い探し」をやってんじゃないんだから、もう少しフェアな情報の提示の仕方ってものがあるんじゃないかと(ある意味、ミステリーの謎解きは間違い探しが本質かも知れないけど…)。
他にも「意味深なだけで実は無意味」な情報が露骨に散見されるので、推理の可能性(選択肢)がそれこそ無限に広がってしまい、深読みし出すと本当にキリが無くなる(笑)。純粋に推理の難易度が高いというより、変な風にミスディレクションしようとする意地悪さが垣間見えるのがこのシリーズの難点。
完成度としては、ON AIR>1>3>2>4>>>5といった印象(こうして見ると、ON AIR以外はほぼ順当に回を重ねる毎にレベルダウンしている感じ)。