幕末から維新にかけて、薩摩藩は国家プロジェクトである
「大政奉還」に大きな影響を与えてきた。特に、藩主に次ぐ
重要な役職である「家老」に焦点をあてて、その重すぎる
責任ととんでもなく厳しい内容を紹介している。
幕府から、濃尾平野の木曽三川の宝暦治水を一方的に任さ
れた、平田靱負。予算が守ることができなかった。総奉行
としての責任をとり、割腹自害に至った。
政治家の責任逃れなどが横行する現代社会に比べ、武士道
という精神を、現代人こそが見習うべきではないだろうか?
薩摩人の人柄や気質などが、激動の時代を大きく動かした
事を実感する事ができる、たいへん充実した一冊と言える。