原書は、Auguste Racinetの『Le Costume Historique』(全6巻,1877-88)。
ラシネは19世紀フランスの図案家。
そのなかの民族衣装の部分がマール社から1976年に『世界の服飾1民族衣装』、1977年に『世界の服飾2続 民族衣装』として翻訳された。うち『世界の服飾1民族衣装』は1994年に『民族衣装』として文庫化。そして2009年に『世界の服飾2続 民族衣装』も『続 民族衣装』としてマールカラー文庫に入った(本書)。ただし、かなりのダイジェスト版となっている。
内容は、ロシア、ポーランド、北欧、スペイン、イタリア、フランス、トルコ、ペルシア、インド、極東、東南アジア、オセアニアの民族衣装をカラー図版で紹介している。同時代(19世紀)の絵画、民族誌、旅行記などから集めた図を、ラシネが描きなおしたもののようだ。
きれいだし、いろいろな服装が出ていて楽しい。お国柄も見て取れる。歴史資料としても貴重だろう。
しかし、説明がほとんど省略されてしまっているのは残念。