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この『書斎の寝椅子』は、岩波のPR誌「図書」に連載されたエッセイを集めたものです。俳句の著作も多い滋氏の短くて切れ味の鋭い文章は、本当に上手でエッセイのお手本のようです。
香織さんは「(父から)会話に使う言葉は厳しくしかられた。正しく美しい日本語を書くことに執着している」と、書いています。彼女の作品は、それを忠実に守り、かつ鋭い感性を兼ね備えたので「直木賞」の受賞につながったのでしょう。
滋氏の『書斎の寝椅子』(続)の中に「娘が父を語るのは、息子が父親を語ること以上にむずかしいのではないか。幸田綾さん(露伴の娘)でさえ、父を語る文章は、思い入れが強すぎて、なまなましすぎると私には思える」という一節がありました。
天国の滋氏に対する香織さんのオマージュはどんな文章になるのでしょうか。
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