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続 明暗 (ちくま文庫)
 
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続 明暗 (ちくま文庫) [文庫]

水村 美苗
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

漱石の死とともに未完に終わった『明暗』―津田が、新妻のお延をいつわり、かつての恋人清子に会おうと温泉へと旅立った所で絶筆となった。東京に残されたお延、温泉場で再会した津田と清子はいったいどうなるのか。日本近代文学の最高峰が、今ここに完結を迎える。漱石の文体そのままで綴られて話題をよび、すでに古典となった作品。芸術選奨新人賞受賞。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

水村 美苗
東京生まれ。12歳で渡米。イェール大学卒、仏文専攻。同大学院修了後、帰国。のち、プリンストン大学などで日本近代文学を教える。1990年『續明暗』を刊行し芸術選奨新人賞、95年に『私小説from left to right』で野間文芸新人賞を受賞。98年に辻邦生氏との往復書簡『手紙、栞を添えて』刊行。2002年『本格小説』で読売文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 417ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2009/6/10)
  • ISBN-10: 4480426094
  • ISBN-13: 978-4480426093
  • 発売日: 2009/6/10
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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By それから トップ1000レビュアー
形式:文庫
迂闊なことに「日本語が亡びるとき」の水村美苗氏が「続明暗」を20年も前に書いていたことを知らなかった。そこで急遽、漱石の「明暗」を新潮文庫版で読み、「続明暗」を読むことになった。漱石の「明暗」は未完の作品であり、その後どう進展するのか、読者にとって、とても気になる小説である。
津田のもとをなぜ清子は去ったのだろうか? 津田はお延に内緒で清子のもとを訪れたが、このことは、その後の津田とお延の関係に影響しない筈はない。吉川夫人と小林は、津田、お延、清子の関係にどのように絡んでくるのだろうか?

水村美苗氏は漱石と同業者の小説家として「明暗」を読み込み、「あとがき」によると漱石の巡らせた伏線を丁寧に確認しながら筆を進めている。恐らく大筋としては漱石の意図したものと大きな違いがないものと思う。
また「あとがき」によると、漱石の小説法に無理に合わせることなく、筋の展開を劇的にしたという。この辺りは、漱石の小説法での続きを期待した人には違和感があるかも知れない。とにかく文豪漱石の未完の作品「明暗」の続きを書くという勇気ある作家の試みは成功している。
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21 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
原著者以外によって書かれた「続き」は大抵の場合期待外れになりがちだ。しかしこの作品についてはそれは当てはまらない。むろん漱石自身の目論んでいた展開とは異なっているのだろうが、読んでいるうちにそんなことはどうでも良くなってくる、それほど面白いのである。これは著者自身も語っていることだが、漱石の原著にあったあの胃のねじれるような心理分析を控えて、物語のスピーディな展開を前面に押し出した結果であろう。だが、ただがむしゃらに物語を進めているのではなく、漱石が仕掛けて置いた伏線もすべて漏らすことなくきっちり生かされている。単に文体模倣だけにとどまらない、実に圧倒的な迫力を持つ「続編」である。
津田とお延は幸せになれるのだろうか?
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
漱石の「明暗」を読了後、水村氏の「続・明暗」があることを知った。
漱石の遺作は未完となったが、漱石のような文学界の巨星の続編を書こう、
それも、「続・明暗」などという大それたタイトルにするとは、たいした
度胸だと感心するとともに、下手な続編などは読みたくないな、という
心境で、とりあえずは、水村氏の大著「本格小説」を読んでみた。
こちらは、エミリーブロンテの「嵐が丘」をベースに、戦前から戦後ニッポンの
上流階級(中の上?)の世界に翻案したもので、それなりに楽しく読めた。

それから数カ月、ついに、本書を読み始めたわけであるが、最初は漱石の文体や用語と
どこまで似ているかといった点などが気になったが、途中からは、「水村ワールド」に完全に
引き込まれてしまい、この小説を誰が書いているかは、気にならなくなった。

読了後の印象は、、、「お見事!」の一語に尽きる。

漱石の描いた「明暗」が、どちらかというと男性目線で書かれて、「明」(陰陽の陽の世界)
であったのに対し、水村は、女性目線の、「暗」(陰の世界)が色濃く出ている。
描かれた季節も、漱石の明るい初秋から、水村の描く湿った晩秋(あるいは初冬)へと移り変わり、
まさに、明(陽)から暗(陰)へと、季節と主人たちの情緒の変化、が対比的に描かれている。

最後は、お延の体験する世界が描かれるが、物語が明から暗へと収束してゆく中、漱石の「則天去私」の
世界へのオマージュともいえる見事な終わり方をしている。

多感な時期を米国で暮らした著者なればこそ、日本の文学事情などにとらわれず、書くことが可能
な作品ではないか。
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投稿日: 2007/9/9 投稿者: cocon
おもしろくない小説の続編を下手に書いて
岩波の復刻縮刷版で「明暗」を読んだうえで、本書文庫版「続明暗」を読んでみた。そしたら、やはり漱石より文章が下手だということがわかった。... 続きを読む
投稿日: 2007/5/22 投稿者: ゾーイ
面白かった
『続明暗』は、夏目漱石の思想や文体を学術的によく分析・研究した上で書かれた作品だと思います。当時の生活文化もよく描かれていて、期待以上に楽しめました。
投稿日: 2004/12/1 投稿者: oxalisk
素晴らしい
少し前の朝日新聞の夕刊で、この本が絶版になったことを知ったときの衝撃について、著者の水村美苗が書いていた。さすがに新潮社も恥ずかしかったのだろう、ひっそりと再版を... 続きを読む
投稿日: 2004/9/18 投稿者: "繝繝シ繧キ繝シ"
せっかくだから読んでみたい。
夏目漱石を一通り読んだあとに、これを読んで見ました。
特にそれほど違和感も読めましたし、楽しめました。... 続きを読む
投稿日: 2003/8/31 投稿者: 佐々木かなえ
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