今現在も途絶えることなく殺伐とした犯罪事件が報道されるなか、現在もコメンテーターとして活躍される元警視庁刑事・北芝健氏の昨年発表されたベストセラー『
警察裏物語』に続く、待望の第2弾である。本書も前回よりさらにスケールアップしており、長年現場を勤めてきた著者ならではの実体験をもとに警察内部の知られざる興味深い秘話が満載である。
キャリア官僚よりも乱闘や大捕りものができる現場に憧れるケンカ大好き刑事や500人の顔を覚える超記憶刑事、
ジェームズボンドマニアの刑事、ベランダからの侵入や屋根伝いに飛び移る特技を持つスパイダーマン刑事といった型破りな面白刑事の紹介や
他とは違う警察官の恋愛事情や警察官の合コンにおける面白エピソードや○秘テクニック、普段見かける町の警察官からは窺い知れない警察寮や慰安旅行での爆笑挿話などなど…。
しかし、上記のような楽しい挿話ばかりでない。昨今問題となっている警察官の自殺についても触れており、その原因として、厳しい警察組織の縦社会や世間からの社会的重圧、また労力の割には優遇されていない現状などについて取り上げており、それが原因で不祥事を犯したり、闇社会に巻き込まれる事が一因として繋がる事が多いようだ。
その対策法の一環として警察官の労働時間の改善を挙げており、アメリカを例にとって警察官の激務を軽減するために徹底したシフト制の採用や徹夜など無理な労働は極力避ける事で体力的にも精神的にも疲労を極力軽減するような安定した生活リズムを維持できる勤務制度を設ける事を主張しており、私もその意見に同意するものである。やはり、警察官といえども同じ人間である以上、日々ベストの状態で仕事に取り組んでもらいたいし、そうすることで日本の治安の向上にも繋がる事と思うからだ。是非、この対策案は採用されてほしいと思います。