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続・笑いと治癒力―生への意欲 (岩波現代文庫)
 
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続・笑いと治癒力―生への意欲 (岩波現代文庫) [単行本]

ノーマン カズンズ , Norman Cousins , 松田 銑
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

膠原病を「笑って」治した『笑いと治癒力』の著者が、今度は心臓発作で倒れた。からだは再生の奇蹟を二度起こすだろうか。手術を拒み、独自の療養プログラムを実践し、自然治癒力の可能性に再挑戦した結果は?―自らの体験をもとに、生への意欲・情緒・からだの微妙な関係を省察した本書は、単なる闘病記を超え、患者・医療者に新たな視座をもたらした。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

カズンズ,ノーマン
1915‐90年。ニュージャージー州生まれ。ジャーナリスト。米有数の書評・評論誌『サタデー・レビュー』の編集長を三〇年つとめた後、カリフォルニア大学医学部大脳研究所教授として、医療ジャーナリズムを講義。核兵器廃止・環境汚染反対運動などでも活躍した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 308ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2004/12/16)
  • ISBN-10: 4006031041
  • ISBN-13: 978-4006031046
  • 発売日: 2004/12/16
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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By patella
形式:単行本
 前作「笑いと治癒力」で著者は膠原病を克服し、「患者の積極的な情緒が治療に役立つ」ことを身を持って示した体験を綴りました。しかし、今度は心臓病の発作で入院、危険状態におちいります。突然おそった死の不安を抑えることから始め、前作と同じく、「自分自身の治癒力を高め、医師に相談、協力して快適な解決方法を探す」という方針で、病気に立ち向かいます。その経過をレポートしたのが本書です。
 「医師と患者の間のいい関係は、それ自体が一種の勝利であること」「明白なのは、笑いが不安やパニックの対極だということだ。だからこそ、笑いの価値は、焔を消し止める消火器にまさるとも劣らないのだ。」「死は敵ではない。不断の死の恐怖のうちに生きることが敵なのだ。わたしは致命的な病変が起こるかもしれないからといって、脱脂綿にくるまって暮らすつもりはない。」こうやって言葉の幾つかを切り出してくるだけでも彼の信条がよく伝わってきます。本人の積極的な意志、周囲の応援、そして医師とのよい関係が必要なこと。具体的な症状や治療法、経過がジャーナリストの明快な文章で書かれているので、同じ病気の方の参考にもなることも多いでしょう。
 本書の後半は病気克服のレポートから少し離れ、ジャーナリストから医学部の教授に転向した理由など著者の医療への考え方を知ることができる文章が載っています。闘病中に体験した医師との交流から、「医師とはどのようなことを患者に期待されているか」を考え、文学の中に描写される医師像に注目したり、機械化や消費者運動の影響が強くなった現代医療で医療がどのように変わったか、社会は、国家は、と視点は広がっていきます。往診をする医者が減ったこと、病院も「患者はお客様」と考え出すようになってきていることなど、現在の日本でも起こっている変化のきざしが既にここには書かれています。
 「カズンズの、医者の手によらず自力で心臓を回復させたというこのレポートは、心をこめた一つの選択は、それなりの奥行きを持つということを読者に教えてくれている。」解説の中では、著者の生き方がこのように評されています。著者のやりかたは多分にアメリカ的な精神を感じさせすぎる気味もありますが、この言葉は病気と闘うことだけでなく、人生全般にも通用するのではないでしょうか。人生を自分で納得するように生きなくてはならない、という大事なことを、闘病を通してこの本は教えてくれるようです。
 前作でもくり返し書かれていますが、著者は決して「笑えば治る」と言っている訳ではありません。この続編の帯「二度目の挑戦ーやはり病は笑って治す!」はちょっと、いかがなものでしょうか。著者の真意を伝えるキャプションをもう少し考えて欲しいものです。
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形式:単行本
前作「笑いと治癒力」が患者になった時、医者とどのような関係をつくるのがいいかというのに対し、この作品はそれに加えて、医者が患者と向き合う時にはどうあるべきかが強く述べられている。
患者が病気を治そうとする時に必要なのは「希望」「信念」「信頼感」「目的意識」「生への意欲」「明るい生活を送る能力」といった積極的情緒なのだそうだ。
それに対して医者は、その患者の気持ちを汲み取って「的確な言葉」で「信実を伝え」なければならないと作者は言っている。
現在、私達の生活の中で「希望」「信念」「信頼感」「目的意識」「生への意欲」は健康な時でも持ちにくくはなっていないだろうか?そして「的確な言葉」や「信実」は語られているだろうか?
そう考えてこの本を読むと、単に病気を治すためにどうすれば良いかという内容に止まらず、生きるということはどういうことかを語っている本なのだと思う。
そして、必ずエピローグを読むことをお薦めします。
作者の強い思いと、人として考えなければならないことがそこに書かれています。
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