ラジオが日常的に聴かれ、洋楽が皆から愛された時代の音楽です。ちょうど「ALWAYS 三丁目の夕日」の頃という方が分かりよいのかも知れません。書き込みをする人も少なく、実際関心を持つのも一定の年齢を重ねた世代でしょう。懐かしいポップスの缶詰のような企画で、いつまでも聴くことができるのは有難いと感謝しています。
ニール・セダカの「おお!キャロル」はアイドルの誕生を感じさせるものでしたし、「谷間に三つの鐘がなる」の美しいバラードは記憶に残るハーモニーに彩られています。
アラン・ドロンの魅力が全世界に広がった「太陽がいっぱい」もこの頃公開されたわけです。「マック・ザ・ナイフ」は今でもスタンダード・ナンバーとして愛されていますし、「星を求めて」の美しいメロディと和声進行は、この頃のポップスを代表する愛らしさに満ちています。
「ステキなタイミング」は坂本九のカバーで日本でもお馴染みになりました。音楽番組『ヒットパレード』で数多くの洋楽が親しまれるようになったのがこのアルバムの時代でした。
「ラスト・ダンスは私に」「グリーンフィールズ」「恋の片道切符」「夏の日の恋」「パイナップル・プリンセス」「ベイビー・フェイス」「遥かなるアラモ」「ビキニスタイルのお嬢さん」と綺羅星のごとく、日本で愛された洋楽が並んでいます。日本の世相史を振り返ってみてもこれだけ外国の曲が日常的に愛された時代は少ないでしょう。それだからこそ、このようなオムニバス盤が大切になるわけですが。
トニー・ザイラーの「白銀は招くよ」は音源の音質が悪いものでしたが、それ以外は安心して聴くことができます。