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14 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
「丸く」なった哲学者のセンチメンタルジャーニー記,
By アダム・スミス (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 続・ウィーン愛憎―ヨーロッパ、家族、そして私 (中公新書) (新書)
著者の2度目の長期ウィーン滞在時の経験を綴った書である。著者は、1980年代前半に4年以上ウィーンに滞在し、家主や役所の窓口などの、すさまじいばかりのヨーロッパ人のアジア人への偏見と闘ったが、その記録が前著「ウィーン愛憎」であり、本書は、90年代前半の1年足らずの滞在記録である。本書では、著者は、アジア人への偏見をあまり感じなくなり、ウィーンも国際化したとしており、内容も子供のアメリカンスクールでの体験や、研究参加したウィーンの大学での経験などが中心になっている。 前著の方が、著者も若かっただけに、24時間「ウィーンと闘っている」内容であり刺激的だったが、本書は、ウィーンの方も、著者の方も変化しており、内容は、取り立てて印象に残るものもない。その意味で、前著をまず読んでから、本書を読むことを進めたい。 最後に、前著では、著者は、ウィーンと闘いながら愛していたと思うが、今回は、闘う場面が少なくなると同時に、愛していた「古く静かなウィーン」が無くなったことに寂しさを覚えているように見える。
10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
凄まじいヨーロッパ精神,
By
レビュー対象商品: 続・ウィーン愛憎―ヨーロッパ、家族、そして私 (中公新書) (新書)
~ この「ウィーン愛憎ーヨーロッパ精神との格闘ー」を読ませていただいたのですが、私は、一言「唖然」としか言えませんでした。私は海外生活の経験がないので、ヨーロッパについてはほとんど日本で手に入る情報しか知りませんでした。しかし、ことの著書を読んだ後、私のヨーロッパに対する見方が180度変わりました。想像していたウィーンとは違うのであり、~~ウィーンの人はかくも頑固なのかと思い知らされました。とにかく、著書に記されている通り、著者は凄まじいウィーン生活をしていたということが具体的に著述されており、非常に理解のしやすいものです。このような具体的な体験が書かれているものは、他の抽象的なイメージの西欧解説の類ではわからないところがあります。さらに、その中にも哲学的な見方や思~~考法が含まれており、かなり味わいがあります。日本にいてはわからないヨーロッパ精神を本の中で疑似体験できたので日本人との有様の違いを比較するのに役立つ人間学です。~
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
まさに愛憎一体のウィーン論,
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レビュー対象商品: 続・ウィーン愛憎―ヨーロッパ、家族、そして私 (中公新書) (新書)
二度目の留学を果たした著者をまちかまえていたのは、変容した古都、ウィーンだった。もはや、ウィーンは静かな町ではなく、あらかじめ録音されたメッセージが公共交通でもうるさく聞こえるただの大都会に変容していた。ここでは若者が老人に座席を譲ることもなくなったと、実体験をふくまえて著者は述べる。筆者は、ここで古いヨーロッパにモデルを求める親ヨーロッパ派、あるいは進歩主義者にするどい批判を加える。そのようなユーロッパはもはや存在しないと。二度目の留学ということもあり、奥様のことやお子さんの教育のことがたびたび話題になっている。全体としてほろ苦い印象が残る好エッセイ。
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