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絶滅した日本のオオカミ―その歴史と生態学
 
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絶滅した日本のオオカミ―その歴史と生態学 [単行本]

ブレット・ウォーカー , 浜 健二 訳 , 浜 健二
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

絶滅に至る過程を,民俗学・生態学や進化論に基づく新たな枠組みと北米との比較を通じて再構成。特に北海道におけるエゾオオカミ絶滅政策とイエローストーンでの絶滅と再導入の歴史的背景を詳細に検討する。
「狼の視点」からという斬新な軸に拠り,野生生物の「歴史」研究に一石を投じた,気鋭の著者による日本環境史研究の力作。

著者について

ブレット・L.ウォーカー(Brett L. Walker)
1967年米国モンタナ州ボーズマン市生まれ。1997年オレゴン大学大学院で博士号(歴史学)を取得。イェール大学歴史学科助教授を経て現在はモンタナ州立大学歴史・哲学科教授。1995~96年と2000年の2度にわたり北海道大学に留学。専攻分野は近世日本史で,主として近世アイヌ民族史や日本環境史などを研究している。著書には本書のほか,The Conquest of Ainu Lands: Ecology and Culture in Japanese Expansion, 1590-1800, University of California Press, 2001(秋月俊幸訳『蝦夷地の征服――日本の領土拡張にみる生態学と文化』北海道大学出版会,2007 年),Gregory M. Pflugfelder & Brett L. Walker, ed., JAPANimals: History and Culture in Japan's Animal Life,The University of Michigan, 2005,Toxic Archipelago: A History of Industrial Disease of Japan, University of Washington Press,2009などがある。

浜 健二(はま けんじ)
1937年和歌山県生まれ。京都大学農学部卒業。旭化成工業を定年退職後,Conservation International,Wolf Network Japanに所属し各地を旅行するかたわら,自然保護関係の運動に関わる。論文として,「巴日図周辺のオオカミ」『フォレストコール』No.8, Ap‐ril 2001,「氷河期末のできごと――イヌの起源」「柴犬」No.98-100,2008年など。また季刊雑誌International Wolfを2006年より各号翻訳し,抄訳をインターネットで配信。栃木県那須町在住。

登録情報

  • 単行本: 329ページ
  • 出版社: 北海道大学出版会 (2010/1/25)
  • ISBN-10: 4832967185
  • ISBN-13: 978-4832967182
  • 発売日: 2010/1/25
  • 商品の寸法: 21.4 x 15.6 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
神様が害獣に 2010/5/25
By lm700j
形式:単行本
日本の環境史を研究しているアメリカ人の学者が書いた本
エゾオオカミとニホンオオカミを題材に、民俗学や生態学まで駆使して
益獣で神様として大事にされていたはずが害獣へと駆除されるまでを描いている
本土では元禄の大開拓で山林で衝突を始めて駆除され始める話
あるいは北海道での大事な家畜の馬をおそって開拓を妨害するので
開拓史によって撲滅されるべき害獣として、というのを丹念におっている
また日本の生物の研究史の研究史を対象にして
オオカミとヤマイヌが今と区別が別だった実態も描いている
このレビューは参考になりましたか?
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
良い本です。一読の価値があります。

非常に広く、深く情報を集めている力作なのですが、少しだけ残念な部分があります。

まず、平岩米吉の「ニホンオオカミは本来人を襲うことがなく、日本では益獣、そして神の使いとして崇められてきたが、海外から狂犬病が入ってから立場が一変した」という考え方にあまりにも依拠しているのが残念です。
この誤った歴史観はニホンオオカミを語るとき、必ずと言っていいほど基調とされるものですが、実際には赤穂浪士を美談にするのと同じくらい間違ったものの見方です。
せっかく、外国の方が書いた本なのですから、そういったところをちゃんと検証して欲しかったのですが...。

また、明治以降の日本の西欧化に対して、少しセンチメンタルすぎはしないでしょうか?
私も明治維新に対しては否定的な見解をもってはいるのですが、女工哀史とか蟹工船のイメージで明治をステレオタイプ化されても面食らいます。

それと、第6章の「オオカミ絶滅理論と日本の生態学分野の誕生」については、もしかしたら翻訳のせいかも知れませんが、読んでいて嫌な感じがしました。
何というかシニカルな感じがします。

以上、気になった点をあげ連ねてしまいましたが、それでも良書であることに変わりはありません。
特に、巻末に50ページもの脚注があり、日本のみならず海外の参考文献が多く掲載されているのは本当に素晴らしいの一言です。

ニホンオオカミについて、ご興味のある方には、是非御一読をお勧めします。
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