かつて我々と同じくこの星の上を闊歩していた「今は亡き動物たち」を紹介するといった内容。
全113種の生き物たちが1Pあるいは見開きのイラストと基本データ:学名、体長、生息時期、生息地域などが簡単なコメントと合わせて紹介されております。
遙か古代の生物たちについては勿論、化石などの情報に基づく「想像図」(特に体色などはそうでしょうね)であるわけですが
劇画とアニメの中間的なタッチが中々ビビッドに特徴を捕えていて理解しやすくできています。
殆どの漢字にルビが振られていることや、あまり堅くなりすぎないよう配慮されている文章は低学年の子供たちへの工夫とも思われますが
大人が読んでも十分に面白く読めます。
それにしても私らの子供の頃の「動物図鑑」とは隔世の感がある内容ですねぇ。
もちろんこの分野の研究の進展が格段に進んだ結果でしょうが、紹介されている古の生物たちのほとんどは初めて見るものばかり。
思わず「なんじゃこれは」と言いたくなる珍妙な姿のものや「うわぁっ」となりそうなイカつい生物が次から次へと登場。
幼い頃、親しんだ「怪獣たち」以上に自然がデザインした生物たちは多様であったのだと思い知らされます。
本書は「絶滅のメカニズム」についてあまり深く突っ込んだ内容ではありませんが後半に登場するドードーやリョコウバトなどが辿った運命に関して
「人という種」の果たした役割についてはその「特異性」をはっきりと指摘しておりその点だけでも色々と考えさせられました。
オールカラーのイラストはパラパラと見ているだけでも十分面白い本ですので子供へのプレゼントにピッタリかも。
紹介する生物のサイズを比較するために女の子のイラストが所々で入っているのですが、それがなぜかグラビアモデル風のイラストである辺りが微笑ましく感じました。
だって全長18mのヘビとか体重一トンの巨大ネズミとビキニの女の子の2ショットだったりするんだもん(笑)。