感想に悩む小説です。
面白いかと言うと全く違うし、悲しいのかと聞かれてもありえませんし、苦しいのかと聞かれると、ちょっと近いかもしれませんが違います。驚くわけでもなく温かいわけでもない、鬱とも何か違う。多分「狂おしい」という形容詞がピッタリなんだと思います。
この作品にはストーリーがありません。かといって伝えたいテーマもありません。だって谷川流は、そんなこと意識していませんもの。面白くないのをわかっていて書いているような気さえします。
だったら何故五つ星なのか、私は終始にやにやしながら読んでいました。こういう狂ったもの、好きなんですよ。
この小説の楽しみ方のひとつは、人とかモノとかそれ以外とか小説自体とかが狂っている様を裏から眺めほくそえむことです。それはそれで危険なものですが(というかそもそも危険なんですが)、危険好きにはたまらないですよね。そういう小説です。超主観的に五つ星をつけました。