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絶望の精神史 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)
 
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絶望の精神史 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ) [文庫]

金子 光晴 , 伊藤 信吉
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

貧しい空寺の番人で絶望の生涯を終えた金子光晴の実父。恋愛神聖論の後、自殺した北村透谷。才能の不足を嘆じて自分の指を断ち切り芸術への野心を捨てた友人の彫刻家。時代の奥の真裸の人間を凝視する明治生まれの詩人が近代100年の夢に挫折した日本人の原体験をたどり日本人であるがゆえの背負わされた宿命の根源を衝く。近代史の歪みを痛烈に批判する自伝的歴史エッセイ。


登録情報

  • 文庫: 224ページ
  • 出版社: 講談社 (1996/7/10)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061963767
  • ISBN-13: 978-4061963764
  • 発売日: 1996/7/10
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 217,008位 (本のベストセラーを見る)
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最も参考になったカスタマーレビュー
66 人中、64人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By nicooo
形式:文庫
国語の教科書で、金子光晴の詩が紹介されていたはず。

でもこの人の詩世界って、実は凄まじいデカダンスを内包していて、
本来は教科書で取り上げるような性質のものではないのかも。

このエッセイは精神の荒野を旅してきたことで、全く別次元
の視野を獲得したであろう金子光晴だからこその視点で語られた
裏日本史ともいえる。

彼の目で語られる明治・大正の日本は、
ノスタルジーに溢れるロマンの時代では決してない。
眼を血走らせながら
あらゆる西洋の方法論を採りいれる一方、
じめじめした古来の蛮習が当然の如く行われていた、という混沌。
それは例えば、結婚前夜の新妻の鼻先に日本刀を突きつけ
貞節を誓わせる、といった事が本気で行われていたという回想から
窺える。

そしてそんな日本に嫌気がさしたクリスチャンやインテリ達は
続々と西洋に旅立つのだが、彼らを待ち受けていたのは、露骨な
人種差別である。ある者は傷心帰国し、ある者は精神を病み、ある者は
女に溺れ、ある者は東南アジアへ。そして
挫折の負い目はいつしかアジア統一、という幻想へ繋がってゆく。

そういった明治維新直後の混乱から関東大震災、そして
二度目の世界大戦の終わり迄日本の精神的ダークサイドを、

ドライな語り口で回想してゆく好著。

僕自身は正直なところカルチャーショックを受けた。

過去を美化し過ぎるのは、やはり危険なことなのかもしれない。

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9 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 弱男
形式:文庫
よきにつけ悪しきにつけ、考えさせられる本です。
面白いよ、とおすすめできる内容では無いだろうけれど、たぶん、一度は読んでみる価値があるんじゃないだろうかと思います。
何となく、今の世相に言えそうな事も書いてるし。
坂口安吾氏の堕落論とかを読んで面白いと思った人にお勧め。
このレビューは参考になりましたか?
反骨 2012/5/4
形式:文庫
反骨の詩人。戦前、日本の其の当時の軍国主義等の精神風土に嫌気をさして海外に出る。絶望とは現実をはっきり理解し受け入れる事で、理想は持ちつつも権力等に阻まれる無謀な夢や妄想を断つ事であり、何も其れで終わる訳では無い。現実を根本から把握する事で、新たに未来が開けてくる。又、其の上で、抵抗・反抗する精神を持ち続ける事が生きがいに繋がり、其れを失って従順となり迎合するだけとなることは、逆に死に繋がるものと私は思います。
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