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最も参考になったカスタマーレビュー
70 人中、51人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
今の若者は小さく器用に生きている,
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レビュー対象商品: 絶望の国の幸福な若者たち (単行本)
内閣府の「国民生活に関する世論調査」によれば、2010年の時点で20代男子の65.9%、20代女子の75.2%が現在の生活に「満足」していると答えている。 特に男の子の関しては、過去40年間で15%近くも満足度が上昇している。 本書は、 日本という国の未来に希望はないが、その国の若者たちは幸福だという立場からの本。 格差社会だ、若者は不幸だと言われながら、 逆の立場から"若者である"著者自身が論じるという切り口が目新しくて他の若者論とは差別化されている。 若者は幸せというより、幸せに生きる術と器用さを備えていると僕は感じる。 本書によれば、 ・インフラや生活環境といった面では、現在の若者は過去最強の「豊かさ」の中で暮らしている。 ・若者に広まっているのは、もっと身近な人々との関係や、小さな幸せを大切にする価値観である。 ・何らかの目的達成のために邁進するのではなくて、仲間たちとのんびりと自分の生活を楽しむ生き方。 つまり「より幸せ」なことを想定した未来のために生きるのではなくて、 「今、とても幸せ」と感じられる若者の増加が、「幸せな若者」の正体。 ・勝手に自分たちで身の丈にあった幸せを見つけ、仲間たちと村々している。 何かを勝ち得て自分を着飾るような時代と見切りをつけて、小さなコミュニティ内のささやかな相互承認とともに生きていく。 つまり、 物理的には、ネット、ゲーム、最新家電、コンビニ、ファストフード、ファミレス、 100円ショップ、ファストファッションといった、便利で豊かなインフラや生活環境を享受し、 精神的には、「仲間との絆」「小さなコミュニティ」が、マイペースに小さな幸せを支える環境 として機能しているといえる。 その一方で、 今の若者に恋人がいるのは三割にすぎず、異性と性交渉の経験がない人も約三割いてマイノリティーではない。 「仲間との絆」や「小さなコミュニティ」による承認で、 リア充の若者が幸せなのは理解できる(著者自身が典型的なその一人だろう)。 しかし、恋人も(リアルな世界で)仲間もいない若者は、ネットによるインフラを利用し、小さな幸せをつかんでいる。 セックスできなくてもオナニーするためのインフラ、コンテンツは安く(無料で)豊富に溢れており、 二次元のアイドルに恋することもできる。 ゲームやSNSやツイッターや動画サイトなどで、繋がることで幸せを感じる。 そんな若者の生き方を肯定も否定もできないのが今の中高年以上の世代だろう。 しかし、若者もいずれ中高年になる。そのときにこの小さな幸せが永遠に続くのかは不安である(若者も不安だろう)。 結局、個々人が「日本」というインフラを器用に使いながら、 自分なりの価値観で自分なりの幸せを感じる工夫をするしかないだろう。 これだけ多様化した社会では、幸福という価値観は百人百様に存在するのだから。
308 人中、216人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0
今の若者は満足しているのではなく、既得権益・政治の腐敗・規制・年金の打破はこの日本ではムリだと思って、諦めているだけ,
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レビュー対象商品: 絶望の国の幸福な若者たち (単行本)
若者は満足しているのではなく、今の生活・日本の越後屋政治・高齢者の若者搾取・借金の将来世代への転嫁に絶望し、回復の余地はないと思っている。なにしろ既得権益の利害関係者のほうが人口が多く、選挙でも結果は覆らない可能性のほうが高いのを理解しているのであろう。だからこそ、こんな状況のなかでも小さな幸せを見つけ、それにたいして幸福を感じているのである。それを満足していると論じるのは相当ムリがあるし、筆者の思考・考察の浅さ、甘さも露呈させてしまっている。私のまわりの若者は日本という国の腐敗のひどさに嫌気がさし、海外に新天地を求めようとするひとがかなり増えてきており、その点でも筆者の見解との違和感を感じた。また、違った視点から見れば、海外に出て行く力の準備が出来ない若者は日本のしわ寄せをこれからまともに被っていくのであろうから、先日のウォール街のデモのような活動も、日本で起きてくるのではないかと思う。今は静かに見えるだけであり、きっと地震のように突然症状が現れ、日本を襲うのだろう。
24 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
決して軽くない。若者に限らず日本のことを広範かつ真剣に議論。,
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レビュー対象商品: 絶望の国の幸福な若者たち (単行本)
アマゾンのレビューで、高評価と低評価に分裂しているのに驚いたが、私としては本書を興味深く読んだ。そこで低評価のポイントに対するコメントとして本書の印象を述べると、 1.“社会学になっていない、社会学者というタイトルを名乗るべきではない”という批判 社会学の学術論文を目指したペーパーではない。若者論をベースにした現代日本に関する社会評論の分野の一冊として読むべき。 特に'a.明治以降の若者論を分析し、大人が自分勝手な都合で若者論を展開してきたとする認識、および'b.幸福度・満足度は高いが、不安が高く、“今日よりも明日がよくなる”と信ずることができない若者が“仲間”や“友達”を大切にした“村々する”姿の描写はよくできている。 2.“この国家観は何だ。日本を馬鹿にしている。左翼だ”という批判 この本は決して若者論にとどまっていない。ナショナリズムは“ここ数百年のなかで人類が発明した最大の仕掛けの一つといってもよい”とし、日本の歴史においても“日本人”という観念が定着するのは簡単ではなかったと見る。また“戦争が起きたらいち早く逃げようと思う”とまで言っているから、怒る人もいるかもしれない。 全般に著者の歴史観、国家観には小熊英二の影を見るが、“国家”という大問題に関しては、立場が異なる人もいる訳で、まあそうムキにならずに、と申し上げたい。 3.“上から目線だ。エリートじゃないか”という批判 慶応SFCから東大大学院(社会学)というのが、誰しも羨む将来を約束されたエリートコース(今の日本にはそんなものはない)とは思えない。 むしろ、“どちらにしても。。。日本の現状がすぐ変わるわけではない。そして世代間の格差が問題の本質ではないとしても、日本の将来が絶望的なことには変わりがない”、“このままでは日本は緩やかな階級社会へ姿を変えていくだろう”等に窺われるごとく、著者は日本の現状を冷静に見つめ、そしてその底には深い危機意識を秘めている、と感じる。 そのためにこの若者論が狭い範囲の若者の風俗論レベルに収まらず、話は政治、国家、戦争などにもはみ出している。著者の語り口には時にいかにも現代の若者と思わせる軽さもあるが(かなり意図的であろう)、内容は正反対で著者は結構重い荷物を背負っている、と見る。
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5つ星のうち 3.0
村々と、ゆるく生きるには才能がいる。
親、上司から ステレオタイプの若者論を聞くのがうっとしいと感じる若者におすすめ。... 続きを読む
投稿日: 1か月前 投稿者: カンパニーT
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