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絶対音感 (新潮文庫)
 
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絶対音感 (新潮文庫) [文庫]

最相 葉月
5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (40件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

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 「絶対音感」とは、ある音を聞いたときに、ほかの音と比べなくてもラやドといった音名が瞬時にわかる能力である。これがあると、一度曲を聴いただけで楽器を弾いたり楽譜に書いたりでき、小鳥のさえずりや救急車のサイレンの音程がわかったりもする。過去の偉大な音楽家のベートーベンやモーツァルトにはあったとされ、一般人に計り知れない能力として、天才音楽家の条件のように言われることが多い。

   しかし、「そもそも曖昧であるはずの人間の感覚が“絶対”とは何なのか。そんな疑問と語感の強さに引かれ、翌日辞典を開いたその瞬間にはもう、その言葉のとらわれの身」となり、著者は絶対音感という神話を解き明かそうと試みる。五嶋みどり、千住真理子、矢野顕子、大西順子、笈田敏夫ら絶対音感をもつ音楽家を取材し、その特異な世界を紹介しつつ、脳科学や神経科学の専門家たちにあたって分析を試みる。音楽と科学の間を行き交いながら、絶対音感にも仮性と真性があるなど、「絶対音感=万能」という安易な幻想と誤解を一枚一枚引きはがしてゆく。

   過剰な表現や構成力の不足はあるものの、本書は第4回「週刊ポスト」「SAPIO」21世紀国際ノンフィクション大賞を受賞し、著者の出世作となった。裏を返せば、それだけこのテーマがおもしろい証拠だろう。一般人とは無縁の音楽家たちの深遠な世界が興味深い。また、五線譜のエンボスを施したオフホワイトの装丁が上品で好ましい。(齋藤聡海) --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

商品の説明

第4回(1997年) 小学館ノンフィクション大賞受賞

メタローグ

選ばれた人間のみが神から与えられる才能<絶対音感>。巻頭、パステルナークとスクリャービンの間に交わされる印象的なやり取りから読者を引き込んで離さないこの本は、音楽家や脳科学者への綿密な取材を通して、はかない人間に刻まれた<絶対>の謎に迫る。だがそこで証されていくのは早期教育で身につく、言わば刷り込み可能なものとしての<絶対音感>、音と感動との解き明かせぬ関係性、そして日本の音楽教育の歪み…… 最後に描かれる天才ヴァイオリニスト五嶋みどり一家の葛藤は、〈絶対〉と〈才能〉を背負う者の栄光と悲惨を描き印象的だが、やや浪花節に堕するのが玉に瑕か。(守屋淳)
『ことし読む本いち押しガイド1999』 Copyright© メタローグ. All rights reserved.
--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

出版社 / 著者からの内容紹介

小鳥のさえずりも救急車のサイレンも「ドレミ」で聴こえる人がいる。音楽家を目指す人なら誰でもが欲しがるという「絶対音感」。その正体に迫るべく、五嶋みどり、五嶋龍、千住真理子、園田高弘、大友直人、佐渡裕、矢野顕子、大西順子…など一流音楽家・科学者ら300人以上に証言を求め、この能力をめぐる驚くべき事実を明らかにしていく。音楽業界はもとより、多方面から大反響を呼んだベストセラー作品の文庫化。第4回小学館ノンフィクション大賞受賞作。解説・小沼純一 --このテキストは、 文庫 版に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

「絶対音感」とは音楽家に必須の能力なのか?それは音楽に何をもたらすのか―一流音楽家、科学者ら200人以上に証言を求め、驚くべき事実を明らかにする。音楽の本質を探る、ベストセラーノンフィクションの文庫決定版。

内容(「MARC」データベースより)

小鳥のさえずりも救急車のサイレンも「ドレミ」で聴こえる、和音が鳴ると目の前に特定の色が浮かぶ…そんな、全く別の音世界に生きている人たちがいる。音楽を志す者なら誰もが憧れる「絶対音感」の謎に迫る。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

出版社からのコメント

小鳥のさえずりも救急車のサイレンも「ドレミ」で聴こえる人がいる。五嶋みどり、五嶋龍、千住真理子、園田高弘、大友直人、佐渡裕、矢野顕子、大西順子…など一流音楽家と科学者の証言から「絶対音感」の正体に迫る。 --このテキストは、 文庫 版に関連付けられています。

著者からのコメント

最相葉月です。

『絶対音感』がこのたび新潮文庫になりました。
本書は音楽の才能といわれる絶対音感がいかなる能力であるのか、200人以上の音楽家、脳科学者、心理学者、音楽教育関係者にインタビュー、取材した情報をもとに、社会的科学的歴史的視点から多角的に検証したノンフィクションです。絶対音感を称揚したり否定したりするものではありません。

このたびの再文庫化にあたっては、これまでと装いを新たにした部分がたくさんあります。
ピアニスト・文筆家の青柳いづみこさんに音楽家の視点からの解説をお願いしたほか、最新の脳科学論文を確認して情報をできるだけ新しいものに修正、バーンスタインのヤング・ピープルズ・コンサートの翻訳を柴田元幸さんのお弟子さんである小澤英実さんに依頼、クラフト・エヴィング商会の吉田篤弘・浩美さんには新たなブック・デザインをお願いし、私自身も読みやすさを考えて文章にかなり手を入れました。

私の大切な一冊。ぜひご一読いただけるとうれしいです。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

最相 葉月
1963年、東京生まれ。3歳から25歳まで神戸に住む。関西学院大学法学部法律学科卒業後、会社勤務を経てフリー編集者兼ライターとして独立。科学技術と人間の関係性、スポーツ、教育などをテーマに執筆活動を展開。著書に『絶対音感』(小学館ノンフィクション大賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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