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69 人中、65人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「貧困」に対する新しい視点をくれる一冊,
By SASAP (東京都豊島区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 絶対貧困 (単行本(ソフトカバー))
「絶対貧困」。
この題名から、私はもっと悲惨で救いようの無いスラムの人たちの生活を 取り上げたルポだと先入観を持って読みました。 しかし、この本の中身はリアルで救いようのない部分は消し去れないものの、 どこか暖かく、その貧困にあえぐ人たちを様々な観点で見つめてきた著者の 思いが詰まった本だということに気づきました。 世界の5人に1人が1日1ドル以下で暮らしているらしいです。 4人に1人がまともな飲み水を確保できないそうです。 貧困にあえぐ人たちは、生後0ヶ月の赤ちゃんをお金で借りて、人から同情を引き お金を得る手段にするそうです。 自力で生きる術を持たない子供たちはたとえマフィアに目をつぶされて、 盲目の物乞いを強制させられても、それでも、マフィアから離れることはできないそうです。 他に生きる場所が無いから。 「生きる意味」「働く意味」を考える余裕がある社会で生きていることが どれだけ幸せなことなのか、この本を読んで気づかされました。 路上で暮らす人たちは今日のその日を生きる為も生きている、 例え目をつぶされても、四肢がまともでなくても、 ただ「生きるために生きている」のですから・・・。 自分の小さな悩みのひとつひとつは、この国に生まれたことに感謝するだけで 消えていってしまう気がします。それだけ私たちは恵まれています。 著者はスラムの人たちと寝食を共にし、出来る限り同じ目線に立つことで 貧困をただ悲惨に捉えることなく、そのような生活を強いられている人たちも 自分たちと同じように笑って、恋もして、人生の楽しみを味わおうとしていると 「悲惨さ」以外の貧困の見方も与えてくれています。 貧困の根絶は非常に難しいことですが、この本を読んでせめて私自身、 貧困問題はどこか違う世界の話としてフタをしないで、 貧困問題に興味を持とうという意識が更に強くなりました。お勧めの一冊です。
97 人中、90人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
日本ではありえない、究極の貧困層,
By
レビュー対象商品: 絶対貧困 (単行本(ソフトカバー))
この本の著者は、長年にわたり世界各地のスラムで取材を行い、レポートを発表している。
ここ数年の“貧困”をキーワードにしたブームに乗った軽薄な本とは一線をなしている好著だ。 著者の視線には、社会学者のレポートのような、統計数字だけから論じる上からの冷たい目線はない。 かつ、悲惨さを強調したいあまり、貧困の表面だけを追った低レベルな突撃レポートでもない。 レポートの対象者の貧困度は、日本ではおよそ考えられないようなレベルだ。 施しを受けるために、手足を切断されたり、目をつぶされたりする子供達。 売春婦になるように育てられる少女たち。 誘拐され、戦場へと狩り出される少年たち。 幼い頃から、貧困ビジネスの道具としてしか生きられない彼らの姿は痛々しい。 しかし、幼い頃から貧困の中で生活し、情報も知識も少ないことからか、 自分達の生き方を、諦観を持って受け入れているような彼らの姿が見えてくる。 著者の論調は、あくまでも淡々としている。 実際にスラムの中に入り込み、彼らと生活をともにしたレポートだが、 必要以上に惨めさを強調するわけではなく、社会正義を掲げ先進国の支援を訴えるものでもない。 「私は、あくまで現状を伝える。後は読者が判断してほしい」というスタンスだ。 しかし、かえってそこに著者の「貧困をなくしたい」という強い意志が感じられた。
69 人中、63人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
日本にいる我々が絶対読むべき本だ。,
By sarry28 (兵庫県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 絶対貧困 (単行本(ソフトカバー))
アエラの本紹介で、ピンと来たので、頼んだ。
頼んでからこの本の到着するのがひたすら恐怖だった。 ・・・悲惨に違いない。読んで辛くなるかもしれない。 しかし、緩やかで丁寧な文体がそれを助ける。 単なるルポルタージュにしようと思えば、エピソードは満載だ。 それを一つ一つ掘り下げれば、即お涙頂戴の話が出来上がるだろう。 だが、敢えてそれをしないで、なぜ貧困がおこるかの過程を説いた著者はすごいと思う。 子供を10人も生んだのに一人を残して全て亡くしてしまったために、その一人を魔女だと思い夜な夜な実の子を殺しにくる女。 目の前で両親の銃殺を目撃したため恐怖から逃れるためにシンナー中毒になった子供(著者が恵んだパンでさえ、シンナーに変わった) 病院に運ばれない産婦を助け、マドンナと慕われる路上産婆。彼女は自分も貧しいのに一切お金をとらない。 医者に見放された老女を死ぬまで面倒を見たインチキ薬屋。 悲喜こもごもが貧困ゆえの巨大なスケールで迫ってくる。 自分が安穏と日本に暮らしていることを自覚する。 日本は彼らに比べれば王侯貴族の生活だ。 生まれてから当たり前に生きてきたが、それを問い直し、まさに日本にいるわれわれが読むべき本なのかもしれない。
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5つ星のうち 5.0
貧困に、新しいまなざしを向けることができる
著者のあたたかい人柄が伝わってくる本。 自分の価値観を押しつけることなく、... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: 肩こり退散
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