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絶対貧困―世界リアル貧困学講義 (新潮文庫)
 
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絶対貧困―世界リアル貧困学講義 (新潮文庫) [文庫]

石井 光太
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

絶対貧困―世界人口約67億人のうち、1日をわずか1ドル以下で暮らす人々が12億人もいるという。だが、「貧しさ」はあまりにも画一的に語られてはいないか。スラムにも、悲惨な生活がある一方で、逞しく稼ぎ、恋愛をし、子供を産み育てる営みがある。アジア、中東からアフリカまで、彼らは如何なる社会に生きて、衣・食・住を得ているのか。貧困への眼差しを一転させる渾身の全14講。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

石井 光太
1977(昭和52)年、東京生れ。日本大学芸術学部文芸学科卒業。国内外の文化、歴史、医療などをテーマに取材、執筆活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 323ページ
  • 出版社: 新潮社 (2011/6/26)
  • ISBN-10: 4101325324
  • ISBN-13: 978-4101325323
  • 発売日: 2011/6/26
  • 商品の寸法: 15 x 10.8 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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By picander トップ500レビュアー
世界の貧困については、国際機関が出している各種統計があるし、ジャーナリスト達による現場のルポルタージュはあっても、世界の貧困者の生活を体系的に捉えた書物は珍しい。
例えば「路上生活者」を分類し、その中の「物乞い」について、そのヒエラルキー、ライフスタイル、ビジネスモデルを明らかにするといった具合に、彼らの生活を一つのシステムとして、とはいえ温かい眼差しを持って報告している。
彼らを「貧困」だけで捉えてはいけない。彼らにも衣食住を中心として生活があり、家族があり、恋もすれば性生活もある。住居、医療、食事、犯罪、ドラッグ、売春、障害、出産、育児、商売、あらゆる方面から貧困層の生活を、ユーモアも交えて描き出すことに成功している。
これは、世界中を歩きその中で暮らしてきた著者にしかできない力業だと言えるし、今までのルポが体系化されることで、「かわいそう」「残酷」という情緒を超えた、貧困にまつわる社会システムを理解する最適な入門書となっている。
読み進めるのは辛いし、読めば読むほど解決の難しさが理解できるのだが、それでも世界の貧困を見つめるには、本書の視点からスタートするしかない。多くの人に読まれることを願う。
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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
リアル講義! 2011/7/2
By ひろ
石井さんの本をよむのは4冊目ですが、これまでのルポの総まとめが、今回の本だとおもいました。
最初から最後まで明るい口調で、笑いをまじえて世界の貧困とはなにかが語られます。
スラムのひとのトイレ事情や性生活や商売方法を楽しく書けるのは彼だけでしょう。
いっぽうで、物乞いの人や路上で死んでいくものすごい実体験もかかれていて胸がつまることもあります。
読後には世界にたいする価値観が自分でも驚くほど変わります。
高校生学から20代くらいの若い人たちに読んでもらいたい本です。
きっと世界をみる見方がひっくり返されます。
でもそれが世界をすこしでも良くしていくための一歩になるはずです。
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Lanka
 本書は、アジア・中東・アフリカの各国を渡り歩いた著者が途上国のスラムや路上に暮らす人々の貧困の実態を紹介する「貧困学講義」だ。読んでみると、「ある時は物乞いと同じものを食べ、ある時は子供兵と密造酒をくみかわし、またある時は売春宿で掃除夫として働きながら、彼らの目線でしか見えないものを一つ一つ描いてきた」という著者の言葉に嘘がないことがわかる。現実を知るために劣悪な環境も厭わずに飛び込んでいく著者の行動力には敬服させられる。

 物乞いが通行人の同情を引くための「レンタルチャイルド」として貸し出される赤子。「健常者より障害者の方が稼げるから」という理由でマフィアに目鼻や手足を切断され、そのまま「物乞いビジネス」の道具として利用される子供。などなど、耳にしたことはあっても真偽の程が曖昧だった途上国の様々な「都市伝説」も、本書を通じて事実であることが確認できる。物乞いと結びついたマフィアの犯罪ビジネスの構造や売春産業の実態なども紹介されていて、興味深い。

 途上国全般(中南米を除く)の貧困について万遍なく平易にまとめて語っているものなので、各国の個別事情について詳しく知りたい、という人には物足りないかもしれないが、旅行でも仕事でも、何らかの形で途上国と接点を持つ機会がある人なら一読の価値はある。途上国の開発援助に関わる人間であれば、最低限の常識として知っておくべき内容ではないだろうか。
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