世界を破滅させる悪魔にも、世界を救う天使にもなりうる超弩級のエスパー女子小学生3人を中心にしたエスパーバトル+ギャグコメディ作品。今巻は大きく3つのエピソードに分かれます。
主にバベルサイドからチルドレンとの絡みを描いた『国王陛下のチルドレン』の後半、主にパンドラ(特に兵部京介)サイドからのチルドレンに対するアプローチを描いた『とっておきの日』、そしてその2編に挟まれる形で、サブキャラクターがメインとなる『絶対可憐ワイルド・キャット』が収録されるという構成ですが、この作品の根本的な設定とキャラクター配置を、バベル・パンドラ両サイドから掘り下げつつ、サブキャラにもしっかりとしたキャラ付けと魅せ場を提示するという、非常にバランスの良い内容となっており、ポテンシャルの高さを感じさせる巻となっていますね。
残念ながら『国王陛下のチルドレン』の前半は前巻の収録なので、今巻だけを取り出して読む事には少々不向きなのですが、全く未読の方でも作品全体の雰囲気を感じ取る事が出来そうな、濃密な内容の巻だと言えると思います。
『国王陛下のチルドレン』の後半はいよいよ本格バトルに突入ですが、ギャグ&H要素の絡め方が相変わらず絶妙です。ラストの3人のじゃれあいと、それに全くお構い無しの大人たちの思惑という構図は実にこの作品らしい締め方です。
『絶対可憐ワイルド・キャット』は、今巻カバーも飾っている梅枝ナオミをメインに据えたストーリー。コロコロ変わる表情、何事にも一生懸命な生活態度、とことん善玉な性格等、彼女の萌え要素が120%詰まった内容となっています。彼女のファンには堪らないですね。
『とっておきの日』は物語の最も根本的な伏線にも関わる極めて重要なエピソードです。冒頭及びラストでの、近未来における薫と葵&紫穂との対峙シーン、兵部京介の過去を生々しく描いたシーン、そして重要アイテムの登場、読み応えは充分です。