大ボリュームの一冊でした。
絶園はいつも分厚いけど、今回はさらに。普通の漫画の1.5倍くらいの厚さですね。
Gファンタジーコミック等と比べれば、かなりお買い得かと。
内容的には頭脳戦・心理戦・推理戦が主軸で、主人公たちは富士山麓からまったく動いていません(笑)
原作者あとがきから、この巻では所謂『倒叙ミステリー』のような、相手側のミスを、決定的な証拠を引き出すための罠を仕掛け、相手の動揺を誘ったり誘導したりということを主人公たちはやっています。
これだけだと動きが少なく小難しい話をしてばかりで、飽きてしまうかもしれませんが、
脇役のフロイライン山本と鎖部夏村の槍と魔法を駆使した戦闘や、派手な軍用兵器の応酬などスピード感のある演出が間に入ってくるので、飽きることなく一気に読み切ってしまえます。
個人的にはほんの数回挟まってくる、真広の妹の愛花ちゃんが生きていた頃の、吉野と真広と愛花ちゃんの過去の話を見るのがとても楽しみです。(当然ですが)現在とは全然違う雰囲気で、そこだけゆったりと流れているような時間に癒されますね。
それでも★4なのは、あれだけ心を揺さぶられる要素が大量にありながらも、真広が冷静に正しい判断をしすぎ…なところでしょうか。吉野と左門に揺さぶられているはずなのに、友達だからとか、そんな情にまったく左右されずあくまでも客観的に正しい判断をしている。
普通の高校生であったはずの真広や吉野なのに、頭がよすぎるというか、妹の復讐だけのために手段を選ばない奴の判断力じゃないなと思ってしまったので。