33時間目「トイレの女神様」
大野鈴は、毎日トイレで1人、弁当を食べている。どこの仲良しグループにも上手く入れなかったからだ。その使用禁止のトイレは、キレイにすると女神様が願いを叶えてくれるという。「私に友だちつくってよ」願いながら磨くと、便器に謎のメッセージが。まさか、願いが叶った……? んー、自分は特に躊躇なく1人でも弁当くらい食えるのだが。ちょっとの心のすれ違いが起こした悲劇。ちなみにこの物語も、某有名な歌が原案だろうか?
34時間目「黄泉時計―前編―」 35時間目「黄泉時計―後編―」
時枝ルイの人生、後悔ばかり。水原恵が転校してしまうというので、勇気をもって告白したのだが「お前のこと、幼なじみ以上に見れない」と言われてしまったのがショックで、ルイは屋上へ行った。そこに住みついている女の子の幽霊が、時間を操れる時計を持っているという噂を聞いたからだ。しかしその代償として、自分の大切なものを1つ、あげなければいけない、とも。「恵に告白する前に時間を戻してください」願った瞬間、ルイは本当に時間をさかのぼっていた。一度は恵に対する恋心から目をそらした彼女だったが、やはり思いなおし告白しようとした直後、恵がトラックに轢かれ死んでしまった。ルイをかばったせいで……。そう、これこそが願いを叶えた「代償」だったのだ。そして毎日屋上に通い、恵を返すよう願う、ルイの罪滅ぼしの日々が始まった。恵の部屋でもう一つの黄泉時計を発見したルイ。「1年前に時間を戻してください」彼女は再び過去へと飛ぶ……! 黄泉の本編への顔出しがだんだん多くなって来た。自分的にはかなり嬉しいです! 恵というかっこいい男の子も、ついに前後編に出てきたし。未だに黄泉は優しいのかどうなのか、分かんないなあ。
36時間目「お魚家族」
大塚理絵は退屈な夏休みを過ごしている。家で飼っている熱帯魚の1匹、ジョニーを死なせてしまってから、理絵の周りで異変が起き始める。奇妙な夢、ママの腕を覆うウロコ、パパの指の間のヒレ。そして、ついに理絵の顔にも……。ママとパパの、焦点の合っていない魚類の目がかなり怖い。このオープニングから、地球温暖化に対する注意を呼びかけるエンディングへ持っていくとは、すごい。
特別編課外授業「山の番人」
「黄泉時計」を抜いて、この単行本で自分が選ぶベストワン。富岡ひとみ達ソフトボールチームは、方向音痴なコーチの運転で、予定とは違うキャンプ場に迷い込んでしまった。老夫婦が管理するそのキャンプ場でひとまず泊まることになった一行。料理はおいしいし、自然もキレイ。しかし、キャンプ場のマナーを守らなかったがために……? おぉ……正直言って気持ち悪い物語パート4がこんなところに。いしかわ先生、ついにりぼんでカニバリズムまで持ってきたか。「ひな人形の家」を彷彿とさせる老夫婦の笑顔が超怖い。唯一突っ込むとすれば、題名が「山の番人」なんだから扉絵の黄泉も海じゃなく山にするべきだっただろう。
山の番人―番外編―
みんなで海にやって来た。マナーを守らないと「海の番人」に調理されちゃうぞ……?
珍しく背景が夕焼け色の9巻を手に取った。各話の最恐シーンも、黄泉の怖いアドバイスもご健在。ちなみに「山の番人」が、今のところ全ての物語の中でトップの怖さをもって走ってます☆