ジャケ買いならぬ、装丁買いです。タイトルのインパクト、タイポグラフィー、そしてオットセイのイラスト。著者は言わずと知れた発酵学の権威で、臭いものが大好きな「食の冒険家」でもあります。
自身の体験談も含めその文章を飾るピンピンズンズン、ピュッピュッピュッ、ピョロン、ドロドロネバネバ、ピュルピュル、ムンムンムラムラなる小泉擬声語はもちろん健在。薬草ハーブはもちろん、蟻や蟷螂の卵に至る動物性強精材料の説明、古今は古代中国から江戸時代そして現代、洋の東西では沖縄から南米そして北極圏まで網羅してあります。単に食だけに留まらず、「医心方」を始めとする国内の文献や「カーマスートラ」などインドから東アジアのものまで引用して紹介。エッセイのため、お題目により若干内容が重複する感が見て取れますが、是非巻末前の発酵食品の下りと最終項の「感覚を刺激する欲情食」に目を通して頂きたい。
民間伝承・オカルト的な物からまともな?エビデンスの取れる物まで、古今東西の好事家の飽くなきパワーをご覧あれ!