「絶体絶命」という、絶望と愛の両義を持つアルバムの楽曲を、
RADWIMPSのメンバーがLiveで等身大で表現してくれている。
その素晴らしい姿を記録した、素晴らしいLiveDVD。
フォトブックも、メンバーがたくさん映っており、ファンにとってはうれしい付録。
(空白ページがありますが、これは写真家の作品集などでもよく使われるひとつの手法です)
本作では、前作のような演奏中に余計な編集が多々織り交ぜられたLiveDVDとは異なり、
演奏中の彼らの表情や仕草がありのまま映し出されているため、
絶体延命ツアーに参加することの出来なかった自分でも、
まるでそこにいる観客の一員かのように楽しむことができた。
このDVDの素晴らしさを表すにはここは小さすぎるので、
どうしても伝えたいことを。
CD未収録曲「ブレス」。
これを聴くだけでも、このDVDを観る価値はきっとある。
「この絶望も希望も畏怖も平穏も機微も快楽も天辺も奈落も狂乱も」、
「全ては」愛する「君の指揮次第」という歌詞。
そして、糸色を連想させる「救世主」からの「狭心症」。
エンドロールでの、音の葉と共に映し出される数々の写真。
彼らの、3.11への想いを、
愛には絶望を乗り越えさせる力があるのだという強い想いを感じた。
人は忘れゆく生きもので、それは一つの人間の持つ強さだと思うけど、
これを観る度に、忘れても、
思い出さなければならないあの出来事について思い出させてくれると思う。
きっと、狭心症の前に彼が発したあの言葉が、全てだったのだろう。
大丈夫。しっかりと伝わったよ。
3.11を経験した今の世界に、このような作品に出会わせてくれる彼らがいるということは、
自分にとって本当に幸せなことなんだ。
心の底から、伝えたい。
「ありがとう」