この著者の他の入門書すなわちイメージを読むが初級に向いていてこのほんが中級と聞いてイコノロジー入門者の私としてはすこし尻込みすることがありましたが、書いてあることをだんだん記憶していってゆっくり読めばそれほどわかりにくい文章ではありません。小林秀雄、吉田健一などにくらべればむつかしいといってもたいしたことはありません。要するに記憶力があれば恐れるにたらずです。ただ、読み流すことは無理です。NHK人間大学で放送されたものをNHKブックス化したものですが、目のまえで講義を受けたらさぞノートがとりにくかっただろう事は容易にわかります。イコノロジーは絵画の謎を解くのがおもな仕事ですから、一編のミステリー小説を読むようなスリリングさがあります。美術史を専攻されていらっしゃるかたがすこしうらやましいです。この絵はなにをえがいているか?とかこの絵にはどんな謎があるのか?つぎの章の絵画はどうだろうか?とわくわくしながら読み終えることができました。そういゆう意味で楽しい本だとおもいます。個人てきには琳派がすきですが、この本のおかげで西洋美術にも興味がわいてきました。良書を提供していただきNHKと天国の若桑みどり先生に感謝いたします。ありがとうございまいた。合掌。