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最も参考になったカスタマーレビュー
16 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0
未・解読,
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レビュー対象商品: 絵画の発明―ジョルジョーネ「嵐」解読 (単行本)
本書の大部分は今までの解釈や絵の成立背景など絵にまつわる周辺事情の解説であり、謎の解明は結局満足にはなされない。セッティスは主題を隠すのがジョルジョーネの意図だと言う。だがよく見ると、確かに右の女性は幼子を隠しているが、兵士が見ているのは隠すことによって露わになってしまっている彼女の裸体である事が解る。この絵の主題は隠されているわけではなくて、隠すこと自体が主題として露わになっているのである。『嵐』の特徴は、知と無知の絡み合いに巻き込まれ、隠すことによって露わになるという仕組みに鑑賞者が一枚噛まされてしまう事である。これらの事が明らかにされた現在、本書はやがて読まれなくなる本であろう。 またこの絵とティツィアーノの『聖愛と俗愛』の関係についても語られない。『嵐』-『聖愛と俗愛』-『バッコスとアリアドネ』が一連をなす絵画であることは明らかであり、この考察が絵の謎解きには不可欠であるのに。
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